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職場体験の事前訪問
中2次男に職場体験の秋がやってきた。
準備は夏休み前から始まったようで、
本人がどんな職場に興味があるか、体験してみたいか分野から絞り込み、該当するであろう職場を選定する。
例えば、教育の分野に興味があるとする。
受け入れ先の職場は図書館や科学博物館など。
地域によって差があるが、今までに受け入れ先として開拓してきた場所、または個別に連絡して受け入れを承諾して貰える場所である。
そちらが決まれば、体験の日程前の事前訪問を設定する。一応予定日が3日間あり個々で連絡し、日時を決める。
さて、その次は現地までの移動手段や集合場所決め。これも生徒たちが自ら調べて決める。
ここで我が家の場合。
次男は職場体験先を隣の市の中心部にある『科学未来体験館』に決めた。
意気揚々に私に、
「俺ら自転車で行くわ」と言うではないか。
はい、ちょっと待て!
その『科学未来体験館』は自宅から車で20分の場所。中学生が自転車で連なって行って何分かかると思っているのか。さらにうちの次男は日頃自転車に乗らない、いや、乗れない位苦手だ。そんなひとがサッと行ける場所じゃない。
「あのさ、自転車で行くの?
想定時間は?軽く見積って(兄の通っていた高校よりちょっと遠い場所)1時間かかるよ。
1時間かけて行くんだよ。疲れちゃうよね。
職場体験は行く前に疲れていたらダメだと思うよ。一生懸命になって欲しいのは体験先でだから。交通手段、公共交通機関のバスがあるからお金はかかるけど、そっちにしたら。
みんなで話合ってみてよ。そこをしっかり検討しないと受け入れ先に迷惑かけるよ」
と私、意見してしまった。
中2次男。
ぎょえっとした顔をして、「うん」と。
一応、納得してくれた。
バスは学校から最寄りのバス停→終点市の中心部までで、20分。先生にも相談し、交通手段の見直しをしてバスを選んだ。
バスとなると乗り方も不安がある。
コロナ禍に慣れ過ぎて、普段公共交通機関を利用していない。バス会社のHPから乗るバス、路線図ルート、乗車時間、時刻表を調べられる。最近は駅などバス停が集中している箇所は図や写真で乗り口が分かる。
また、バスの種類で乗り方が変わるため、自分が利用する路線バスの種類で乗り方を動画でシミュレーションできる。
さらに、バスは交通系ICカードが利用できる。このカードの利用方法も動画でシミュレーションできた。
そうそうカードへの入金も調べられて、コンビニでできた。
なるべくなら子どもたちの考えを尊重したい。
が、受け入れ先のことを考えると…
慣れない中学生が隣の市から、えっちらおっちら自転車を漕いでくる、地理もあやしい。自転車の技術もあやしい(特にうちの次男)、交通事故も心配だ。小1時間かかるところをやってきて、また帰りは小1時間かけて帰る、職場体験ならぬ、通勤移動体験になってしまわないのか?安全で確実な手段があるのなら、そちらで来て欲しいと思うはず。
…快く受け入れてくださる職場の皆様に必要以上の迷惑はかけられない…
我が子ながら、何にも出来ない・やったことがない・経験不足な人間に育ててしまっている現実に恐怖を感じた。
これを機会に事前訪問の前の準備は抜かりなきよう、一つ一つ本人に調べてやらせよう。
いや、やってもらうしかない。
事前訪問は主任の先生が同行してくださり、なんとか無事に終わったようだ。
『科学未来体験館』の最寄りバス停から道に迷い、みんなでうろうろしてしまったと話してくれたが、携帯電話を持たないなら『地図』を携帯するように!と提案した。また、皆口があるのだから、近くの人に尋ねるように!と提案した。
大丈夫か、中学生。
いろいろ心配。
だけれど、失敗が経験。
経験しなければ分からないことがある。
失敗をどう活かすかだと思う。
職場体験の経験と、それまでの経験もきっと身になるよ。
頑張れ‼︎