見出し画像

敬語の授業

中2次男の授業参観に行ってきた。
今日の科目は『国語』
先生は部活動顧問のM先生。
さて、どうなりますやら…。

教科書を閉じ、敬語はどんな場面で使われているかのディスカッションから始まった。
日本語の特徴である『敬語』
時間をかけ人と人との距離を縮め、コミュニケーションをとる日本人ならではの言葉、所以。
丁寧語、謙譲語、尊敬語の正しい使い方。
動詞の変則活用、名詞の敬語…
堅苦しくなく、でも、ちゃんと使える中学生になるように、また、テストや受験では敬語の何をどう求められ出題されるか…
実に分かりやすく、参加しやすく、意見を出しやすい授業だと感じた。

そんななかで、M先生が、
「有名人で敬語が芸名のひとがいます。誰でしょう?」
と質問。
ヒントは『芸人』

生徒らは「・・・」
「芸人知らんし…」
とザワザワ、誰ひとり答えない。

先生は困り果て、
「保護者のなかでお分かりの方いらっしゃいましたら、是非お答えください」
と私たちを巻き込んできた。

私、考えた。
けれども頭の中に浮かんだのは、
『おいでやす安村』
?あれ?なんか違う。どこか間違ってる?
『おいでやす』は敬語ではなく、方言か。
『安村』はとにかく明るい⁇だったっけ。
あれ?じゃあ『おいでやす』は誰よ。

はい、プチパニック。
頭が錆びついて、回りませーん。

痺れを切らしたM先生。
「あれーだめかな。今から私がジェスチャーしてみます。誰でしょう?」
それをキッカケに生徒たちが口々に答えた。

『粗品』
霜降り明星のひとりだった。
その『粗品』自体が敬語なのだった。
意味をちゃんと理解し、自分でつけた芸名なのがとか。

あー。
私自身、YouTubeのショート版だか、Instagramのストーリーズだかで、芸能人の芸名特集で目にしたことのある情報、だった。
が、頭の片隅にも残っていなかった。
言われてはじめて、記憶が蘇る。
シナプス繋がる。

「おいでやす安村って、自慢げに答えなくって良かった」
息子のメンツを丸潰れにしかねなかった事態。
危ない、危ない。

とんでもない事故を起こす一歩手前で踏みとどまれて良かった。

緊張感半端ない授業。
参観させてもらった私たち保護者も楽しませてもらえた。

学ぶって楽しい、な。

いいなと思ったら応援しよう!