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本当に世界で売れているCreepy NutsとXGの証明

「Global Japan Songs Excl. Japan」
での2組のランクインは一過性のものではなく、現在進行形であること。快挙です!

XGについて、具体的に二つの国を参考に見てみると、タイで3曲、アメリカで2曲がチャートイン。
面白いのは、XGの活動は韓国ベースにも関わらず、韓国チャート(下のほうにスクショあり)ではランクインしていないこと。XGは韓国で番組にも出ているからか、日本の楽曲というカテゴリーにはいっていないのだろうか。日本、韓国を除くその他の国でも、XGは日本人のガールズグループだから、Japan Songsにランクインするものと定義されているのだとしたら、これはこれで意外。

ちなみに、8月21日付のBillboard Japan Hot100の1位はBE:FIRSTの「Blissful」、Creepy Nutsは5位、XGは26位。

話を「Global Japan Songs Excl. Japan」に戻すと、Creepy Nutsは、イギリス、フランス、アメリカで1位を取っていて、まさしく欧米で大人気。リスナーがR指定の絶妙なverseの内容を理解しているのかしていないのかわからないが、フックの「Bling-Bang-Bang-Born」が軽快でみんなが楽しく踊っちゃいたくなるし、「マッシュル-MASHLE-」第2期OPということで、もはや日本の楽曲をヒットさせるスタイル、お家芸にのっとっていると言えばその通りだが、ラップをかましているR指定のverseは、普通に本当に面白いし、R指定の声の出し方、フローといい、何度も聴きたくなってしまう。

さて、韓国のランキングが本当に面白いなと思ったのは、松田聖子、Imase、Ayumu Imazuのランクイン。松田聖子はNew JeansのHanniちゃんによる効果がここまで絶大なインパクトを与えるのかとびっくりした一方、ImaseやAyumu Imazuは徹底的なTikTok戦略によるランクイン、ダンスチャレンジ曲に、K-POPのアイドル達がかなり使っていたことを思い出すと、YOASOBI同様、今はダンスとセットでTikTokなどのSNSで拡散すると、とてつもない効果、これぞバイラルヒットの典型例。

いずれも、フックに中毒性があるうえ、YOASOBIは得意の分野のアニメタイアップ「推しの子」のオープニング曲、かつてないほどのインパクトと支持を得た上に、Coachellaの出演もあり、YOASOBIの代名詞となる名曲と言っていい。


Ayumu ImazuはNYベースで、シンガーソングライターであり、ダンスコレオもこなす。この「Obsessed」は英語曲だが、彼の楽曲には当然日本語も、英語とのミックスでも作っているので、一人完結型の今のZ世代を代表する存在。私も彼を知ったのは、SKY-HIがD.U.N.Kに招待して、実はBE:FIRSTのMANATOと時期を同じくNY留学をしていた旧知の仲ということで、その後、TikTokで見つけることが多くなった。そういう流れから彼の楽曲の魅力を改めて知った。RIIZEの人気メンバーSHOTAROとWONBINがこの楽曲で踊るのだから、彼らのファンが見逃すはずがない。Imaseも同様。ジョングクが歌っちゃうんですから、私もびっくり。
「Night Dancer」という楽曲は知っていたけど、TikTokでよく流れるな程度で、今でこそ、日本の音楽番組に引っ張りだこだけど、少なくともグクの動画をみるまで、そんなに人気曲なの?という感じだった。

@tarochan1125

obsessed 😭😭待ってた あゆむくん...タロ... #SHOTARO #쇼타로 #ショウタロウ #riize #ayumuimazu @RIIZE @AyumuImazu

♬ オリジナル楽曲 - tarochan - tarochan

Billboardが発表した「Global Japan Songs Excl. Japan」を音楽の専門家でなくても、その傾向と何が要因なのか、なんとなく素人でもわかる。
必ずしも日本国内でランキング上位にあるものとは違う楽曲もあるが、正直、XGとAyumu Imazu以外はこてこての日本語で歌うJ-POP。今は、Youtubeなどで多言語でリリックも見ることもできるので、言葉の壁はないということか。

「はいよろこんで」これもTikTokでのバスりだし、「真夜中のドア/Stay With Me」は正直全くわからない。懐かしいシティサウンドでその時代に聞いたことがあると思うが、これもSNSのバイラルヒットということなので、これらを考えると、日本の1980年代から2000年代のさして海外進出を目指していなかったアーティストたちの楽曲が、今、むしろ日本人以外に発掘され、リスペクトされていると思うと、日本の80年代、90年代に流行った、私の青春ソングたちは、あの頃もよかったけど、今の時代の人たちにも伝わるのかとかうれしくなるし、またお隣の韓国でピックされるのは本当に面白い現象。
確か徳力さんが、以下の記事で取り上げていらっしゃったなと。

今、一番公平性の高いと言われるBillboardチャートは、アーティストのパフォーマンスを示す重要な指標となっていることを考えると、「Global Japan Songs Excl. Japan」はまだ9か国しかデータはないものの、海外で聴かれる好きな日本の楽曲と、日本で最も聴かれる今のTop10には当然違いが生じるが、それでも重なる楽曲やアーティストがランクインされているのを見ると、世界でそれらがトップ10から消えない理由はそれなりにある。

そう考えると、一度ヒットするとその波動は日本の真裏のブラジルに広がるのも留まるのも、実際は長いスパンで物事を捉えたほうが正解なのかもしれない。今も昔も名曲と言われる日本の楽曲がたくさんあることは、Zやα世代の新鮮な目で発見され、それらを今これからのJ-POPの糧にできるように。むしろ他国に気が付かれるより先に。日本語の味わいも含め、日本のプレイグランウドにリスナーを呼び寄せるような力強い楽曲を作り出し続けてほしい。


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