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【完全版】4年間ありがとうございました!

番組終了後、番組ブログにいろんな思いを書きましたが。
せっかくなのでここでは、その後の気持ちも含めて加筆修正した完全版にしたいと思います。

2017年12月。
入社は決まっていたものの、当時まだ前の局で働いていた僕のもとに、プロデューサー(上司)から電話がありました。

お昼の新ワイドを担当してもらいます。
ゲツキン、帯で担当してもらいます。

電話を持ったまま、まるで動物園の檻の中のクマのように、部屋中をウロウロした記憶が今も鮮明に残っています。


年が明け、2週に一度、週末は鹿児島に帰って来て、引っ越しや新番組の準備。
金曜定時ダッシュで神戸に走るか、土曜の朝の飛行機か…どちらにしてもハードスケジュールでした。
新神戸駅では、最終の鹿児島中央行き新幹線が目の前で発車し、仕方なく熊本に宿泊してそのままスタジオ入りしたこともありました。

「情報リクエスト番組」って何なんだろう?
タイトルに「ピピピ」ってどういうことなんだろう?
よくわからないまま、言われるがままランスルー(リハーサル)や収録を行い、徳島に戻って月曜の朝ワイドでおしゃべりする日々。


そして2018年4月2日。
入社式2時間後にスタートしたのが「アンテナ@beat!!~ピピピ♪~」

皆さんのおかげで、4年間、しっかりとお届けすることができました。

1年目は健康管理が上手にできず、声を枯らしてしまった日もありました。
2年目はピピピって何なのかと深く考えることをやめました。
3年目はコロナ禍で、何を伝えるべきなのだろう?と手探りの日々でした。
4年目は同じ時間に同じ声が流れる安心感を伝えたいと思うようになりました。

体調不良でお休みすることもなく、休暇を取ったのも片手で足りるほどで(大丈夫です、労務上は問題ありません!笑)とにかく元気にしゃべった4年間だったと思います。

明るく元気でバラエティー感満載のBGMということは、そういうことなのだろう。
そう思って、皆さんに笑いもお届けできたらいいなと、自分なりにやってきました。
でも本来の性格がそこまで「ひょうきん者」というか「お調子者」ではないので、結構心に傷を負いながらやってきました(笑)
笑いを取る、と、笑われる、の違いというか、心の持ちようが未だによくわからないので、本当にPartyの2人はすごいと思います←


そして、番組終了を皆さんにお知らせするタイミングから終了まで、わずか1週間だったこと。

これは本当にごめんなさい。

僕個人としてはもっと早くお伝えしたかったんですが、その調整を頑張れませんでした。
番組のことが好きだろうが、そうでもなかろうが、皆さんの生活の中のBGMが大きく変わることには違いないから、もうちょっとだけでも早くお伝えできればよかったなと、ずっと心に引っかかっています。


最終回まで右肩上がりに増えていくアクセス数(まぁ間違いなくいちごプレゼントのおかげだけど)
お昼に声が聴けなくなるのが残念です、とこんなに多くの方に言って頂けるくらい、μFMの一員として受け入れて頂いたんだなと嬉しくなりました。
他局から突然移ってきた、得体の知れない、声の高い男が、突然週5日喋り始めた。
これを受け入れてくださったμFMリスナーは本当に心が広い!

皆さんに「μFMのお昼といえば!」とやっと覚えて頂いたこのタイミングで番組が終了することは、とても心残りです。


リスナーの皆さんがいてくれたから、リスナーの皆さんが番組を楽しんでくれたから、「ピピピ兄さん」を面白がってくれたから。
僕は「ピピピ兄さん」という役割を、ここまで頑張れたのだと思います。

自分のようで自分じゃない「ピピピ兄さん」という存在。
自分の中にある、自分でも存在に気付いていなかったパズルのピースを、リスナーの皆さんと一緒に、想像もつかないような組み合わせ方をしたら出来上がった。
うまく説明できているかわかりませんが、僕にとって「ピピピ兄さん」はそんなヤツです。

だからこそ、番組の中で「ピピピ兄さんを卒業」という言葉は、自分の中で結構しっくりくる言葉で。

30代を折返すこのタイミングで、背伸びをやめるというか。
リスナーの皆さんと一緒に見つけた、自分を構成するこのパズルのピースたちを、もう一度、自分も納得できて、リスナーの皆さんにも楽しんでもらえる形に組み立て直す。
そんな作業をしたいな、と心の片隅で考えていたので、ある意味いいチャンスを頂いたのかもしれないな、と納得しています。


とはいえ、やっぱり寂しいです。
新人アナウンサーの頃から週に4日以上生放送でおしゃべりしていた生活でしたから。

朝起きて喉がガラガラで「ヤバい!今日…あ…」とか
素敵な光景に出会って「これ明日のオープニング…あ…」とか

生放送をやっていた時刻は、毎日新しい業務に忙殺されてそれどころじゃないのですが、そういうちょっとしたことで寂しいなと感じています。
今月のJAMS…喋る枠…足りるかな…(苦笑)


悔しさも達成感も、感じる余裕がまだないというのが本音ですが、これだけは間違いありません。

リスナーの皆さんに応援していただき、最高の4年間でした!ありがとうございました。

また生放送でガッツリおしゃべりできるように、しっかりと精進します!

もちろん、今年度担当の番組も、ディレクターとしてもアナウンサーとしても、ラジオを生活のお供にしてくださっている皆さんへ、心を込めてお届けします。

そうです。
μFMは辞めませんし、アナウンサーも辞めませんので。