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【ギタリストのための音楽理論】度数って何?9とか13とかイマイチ分からない〜鍵盤風の図で理解しよう〜
「ドレミファソラシ」をCメジャー・スケールと呼ぶのはご存知ですよね。
これに普通に番号をつけると順番に「1 , 2 , 3 , 4 , 5 , 6 , 7」と並びそうなのに、一般的なスケール表記は「R , 9 , ▲3 , 11 , 5 , 13 ,▲7」のような書き方をしますよね。
・なんで9?なんで13?
・5だけそのままなの?
・3と7だけ▲がつくのはなぜ?
この記事では、そんな疑問を抱えるギタリストがサクッと理解できるよう、あえて視覚的にわかりやすいピアノ鍵盤の図をつかって解説します。拍子抜けするほど超かんたんな仕組みなので、ぜひ最後までご覧ください☺️
【手順①】
ピアノでCメジャー・スケール2オクターブイメージ
ピアノは白鍵だけ弾けばCメジャー・スケールを弾けるようデザインされています。ギタリストが必死で「全全半全全全半〜」と覚えようとするのに対し、どんな小さなな子供でも楽器初心者でも、ピアノなら誰でも確実にノーミスでCメジャー・スケールを弾くことができます(羨ましい・・・🎹)。
たとえばCとDの間に黒鍵(C♯/D♭)をうっかり弾いてミスする心配もありませんよね。ギター指板よりも圧倒的に効率よく理解できるため、今回はピアノ図を使って解説していきます。まずはCメジャー・スケールを2オクターブイメージしてみましょう。
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【手順②】
音名を数字に置き換える
Cから順番に、1から14までの数字に置き換えます。
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【手順③】
スケールの開始音のことを「ルート」と呼び、一般的に「R」と書きます。
また、何オクターブ上でも下でも常に「ルート」と呼び、「R」と書きます。
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【手順④】
スケールの第3番目、5番目、7番目の音は何オクターブ上でも下でも常にそれぞれ「3rd・5th・7th」と呼び、「3・5・7」と書きます。
スケールの度数表記に「10、12、14」が登場しないのはこのためです。
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【手順⑤】
スケールの第2番目、4番目、6番目の音は常に「9th・11th・13th」と呼ぶことが多く、「9・11・13」と書きます。
*あくまで「呼ぶことが多い」という傾向に過ぎず、「2、4、6」が使われることもあります。
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【手順⑥】これで完成!
3と7には「▲」または「m」を付けることが多い
そのまま「3」「7」のように書くこともありますが、「▲(メジャー)」なのか「m(マイナー)」なのかを明確に表記することのほうが多いでしょう。
なお、書き方のバリエーションは他にもあります。
▲(メジャー)・・・M
m (マイナー) ・・・♭(フラット)、ー(マイナス)
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【上級者向け】黒鍵盤とテンションの呼び方
最後に、上級者に向けて黒鍵盤とテンションの呼び方についてサラッと解説しておきます。興味のある方はぜひお読みください。🥰
テンションとして使われる度数
コード構成音である3・5・7以外の音のことをテンションと呼び、Cメジャー・スケール内にある白鍵「9、11、13」をナチュラル・テンション、それ以外の黒鍵「♭9、♯9、♯11、♭13」をオルタード・テンションと呼びます。
各テンションの呼び方は図のようになっていて、明らかに1オクターブ以内のテンションを指す時は7未満の数字を使います。
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傾向として、1オクターブ内であっても♭9のことを♭2と呼ぶ人はあまりいません。また、6thまたは13thの半音上の音に関しては、♯6や♯13という概念が存在しないため常にm7と呼びます。
図にはありませんが、13の異名同音としてm7をさらに半音下げた「♭♭7(ダブル・フラット7/減7度)」という概念も存在し、dim7コードの7度として使用されます。
お疲れ様でした!
いかがでしたか?思ったより単純な仕組みだと感じたのではないでしょうか?
この仕組みが理解できれば、複数のスケールを覚えたりコードネームを読解したりするときの効率が圧倒的に良くなります❗️ギターは頑張ったら頑張っただけ、ハッピーな経験を与えてくれる素晴らしい楽器です。
・・・といっても今回はまったくギターの話はありませんでしたがね😇
この記事があなたのギターライフのお役に立てることを願っております。
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