『現代の人でも500km歩いて、東京から京都に行けます』関--→三条大橋 500km東海道歩き旅の記録8
いよいよ三重県から滋賀県、そして京都に入っていきます。
この東海道500kmの歩き旅もゴールです。
<目次>
1.世の中には意味不明なものが多い
2.逢坂の関を訪ねて。
3.上京達成
世の中には意味不明なものが多い
石垣屋(ゲストハウス)を出発し、鈴鹿峠に挑みます。
ここは箱根と並ぶ東海道の難所で、ふつうに山だし、ふつうに鹿が出るらしいです。
箱根とおなじく、道と呼べないような道が続きます。
馬の水飲み場がありました。
そういえば江戸時代の人に負けじと東海道歩いてたけど、大名はみんな馬に乗ってたのか。
大名ずるいっ。
鈴鹿峠の頂上あたりにくると、県境がありました。
いよいよ、滋賀県に突入です。
このあたりもまだまだド田舎で、特に歩道がひどい...
草生えすぎぃ。
田舎では歩行者に人権ないのか。
歩行者の迫害がすごい。
しかし、この旅の道中5,6か所は草生えすぎの道あったなあ。
歩道がまったくない道もあって、10分くらい車に引かれそうになりながら歩いたときもありました。(たぶんこれは俺が悪い)
この道中、意味不明なものを発見しました。
これは意味不明すぎて、意味不明でした。
逢坂の関を訪ねて
えー、突然ですが、みなさん
”天丼”っていわれたら、どんなものを思い浮かべますか?
これですか?
それとも
これですか?
そうですよねぇ、私が滋賀の定食屋で頼んで出てきた”天丼”がこちら。
なんか違う...
どうやら、天ぷらを出汁で煮たものをご飯の上に乗せているらしい。
んー、まずくはないんだけど、サクサクの天ぷら食べたかったー。
あとあと調べたら、関西ではこんな感じの天とじ丼のことを天丼ってよぶところもあるらしい。
この旅、浜松で宗教勧誘から逃げてから食事運がない。入信しておけばよかったか...
一応、腹ごしらえができたところでいよいよラストスパートです。
逢坂の関です。若にもたびたび登場する有名なスポットです。
特に有名な歌がこちら。
これやこの 行くも帰るも 別れては
知るも知らぬも 逢坂(あふさか)の関
<現代語訳>
これがあの、京から出て行く人も帰る人も、知り合いも知らな
い他人も、皆ここで別れ、そしてここで出会うと言う有名な逢坂
の関なのだなあ。
出会いと別れの場所で、昔のエモエモスポットですよ。
こんなにきれいな歌を詠んだ蝉丸はエモい男です。
蝉丸はいまでいうなら、川谷絵音か尾崎世界観あたりでしょうね。
….
ぜんぜんちがう。
ハゲとるやないかい!
上京達成
逢坂の関を越えると、いよいよ京都です。
京都市に入りました。
東海道の終着点、三条大橋までラストスパートです。
足裏の豆はつぶれて、おさまることのない筋肉痛に耐えてたことも忘れてきました。
ウォーカーズハイになってきました。
趣ある気配が漂ってきました。
そして
ついに
ついに!
ついに!!
到着です。
あ~~~~~~~~~~~。
東京から京都まで500km歩き抜きました。
17日を賭けた甲斐があった、圧倒的達成感。
逆光の三条大橋でパシャリ。
17日間の長い歩き旅でした。
車だったら12時間らしい。
コスパは悪い、でもぜいたくな時間の使い方だった。
いい旅だ。
いや、目的地についたのだから普通ならここからが旅行なのか。
俺は1日だけ京都を観光して、夜行バスで帰ります(笑)。
次回:9.幻の屋台ラーメンを食べつつ、旅を振り返る。