「アドバイスして欲しい」をうのみにしない
先日、伴走支援をしている複数のクライアントにヒアリングをする機会がありました。そこで時折出てくる言葉が「適したアドバイスをして欲しい」でした。
私はこの回答を聞いた時に、うのみにしてはいけないなと思いました。
伴走支援をしていると、もちろんアドバイスをする時がありますが、それは答えがわかりきっていることを、クライアントが知らなかった時です。こうした場合は、クライアントは素直に伴走支援者のアドバイスを受け入れます。
一方、「答えがわからないことに対するアドバイスが欲しい」場合は、その背景やなぜわからないのかなど、状況の確認を丁寧にする必要があります。
例えば、我が団体で寄付集めを推進するためのアドバイスが欲しいと言われた場合は、これまでされてきた寄付の取り組みを教えてもらったり、推進できていない理由をお伺いしたり、なぜ自主事業ではなく寄付で資金獲得したいのかを確認していく必要があります。
そうした確認を飛ばして「クラウドファンディングをとりあえずやりましょう」と言っても、そのアドバイスは受け入れられることはないでしょう。
「適したアドバイスをして欲しい」の真意は、団体の現場を知ったり、課題は何か深堀りをする、といったニーズの表れです。
しかし、NPOにおいては、こうしたニーズを満たしただけではアドバイスを受け入れてもらえない時があります。いくらお話を聞いた上でアドバイスをしてもそれが取り合ってもらえないのです。
なぜそうなるのか・・・長年わからなかったのですが、最近なんとなくわかったことがあります。
それは、
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