現場経験がなくてもクライアントとやっていける極意
若い保育士さんに『子育てしたことない方はわからないよね』と半分マウンティング、半分クレームっぽい感じで言う保護者がいます。
『保育の勉強したことない保護者の方では気づけない子どもの成長を私たちは見守っているので、協力していきましょうね』ってやんわり返せる若い人なんていません。
全ての経験を1人ですることはできません。そうした全能であることを前提とした会話は成り立たたないはずなのですが、NPO業界でも『現場の苦労をしらないのに、えらそうに』的な感じでコメントを受けたり思われたりします。
お互いそうした抱えるものがあるとコミュニケーションうまくいかないので、早くその段階を過ぎるために予防策と対応法を持ちたいところです。
この世のものごとは、理論と実践で成り立っていて、アイデア→行動→成功事例→ノウハウと経ていき組織内に蓄積されていきます。
クライアントのNPOの事業領域に関しては理論と実践の両方においてクライアントが上回っているかもしれません。
しかし、ファンドレイジングやホームページ作成といった依頼内容の領域においては組織内では充当できないからお声かけいただいているわけなので、依頼領域におけるクライアントの理論と実践の現状を見ていくことが大切です。
そして、理論と実践のどちらに重きをおいているのかも知れるといいです。
実践派の場合は理論的な話やノウハウのことを伝えても反感をかうだけです。まず何かの作業を担うことから始めないといけません。『そんなタスクレベルのことはできません』とか言ってしまうと『あなたは何のためにきたんだ!』と怒り出すことが多いです。
理論派の場合には、こうした考え方が確立しているので、こういう企画立案につながっていますと、決めた根拠をきちんとしたものに紐づける必要があります。でないと、『なんでそう考えられたのですか?』『理由は?』と繰り返し質問されたあげくに『こちらから聞かないと答えてくれないってどういうことです?専門家ってそういうものでしょうか?』と、激づめされます。
個人事業主が仕事を切られる瞬間は案外簡単にやってきます。そうならないための極意をこれからお伝えしますね。
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このマガジンは、個人事業主でNPOの伴走支援者をしている今給黎が、2010年からNPO業界ではたらいてきた経験をもとに、考え方やノウハウを…
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