好奇心と寂しさからのコミュニケーションー小説「天冥の標」推しキャラアンケートに寄せてー
私は幼い頃から、世界とそこに存在する他者を理解したいと思ってきました。この思いが続いた理由の一つは知的好奇心で、世界と他者に興味を持って関わることで、それまでの自分の認識が、がらっとくずれて深いものに更新されることがあり、これがとても面白かったのです。もう一つの要因は、私が心に寂しさを抱えており、他者を理解して身近に感じたいし、他者に自分を理解されて安心したいと思ってきたからです。ただ、他者に自分を理解してもらい、安心したいと思ってコミュニケーションを取ると相手に負担になる