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rakugaki_83「美術館へ行こう!【埼玉編】埼玉県立近代美術館」


埼玉県立近代美術館

私には「美術鑑賞」という唯一の趣味があります。
その「趣味」にもブームがありまして、第一次ブームが1985年〜1987年。
第二次ブームが2009年〜2018年。
第一次ブームの1987年から第二次ブームがはじまる2009年まで20年以上の月日が経っていますが、その間にも何回かは美術観賞をしています。
ただ「ブーム」の期間は、集中的に「美術館」に出かけているので「ブーム」なんですね。
このブログでは、私の大好きな「美術館」に出かけて、観賞した「美術展」の感想とともに、「美術館」の魅力が一緒に伝えられればなぁと思っています。

埼玉県立近代美術館は、さいたま市浦和区常磐の北浦和公園内にある美術館です。
前身となる埼玉県立近代美術館は別所沼に1957年に開館しましたが、1982年に現在の場所に移転して開館したものです。
私の現存する記録の中で、現在まで「埼玉県立近代美術館」の企画展に出かけたのは2回です。
これは今まで鑑賞してきた「埼玉県立近代美術館」の感想ブログとなります。


1)2012年11/17-2013年1/14「丸沼芸術の森所蔵 ベン・シャーン展 ー線の魔術師ー」

丸沼芸術の森所蔵 ベン・シャーン展 ー線の魔術師ー

今回の美術展はちょっと面白そうだなと思い、今日で終了ということもあり昨日出掛けてきました。
これが今年最初の美術展です。
埼玉県立近代美術館は初めてです。
公園内にあるんですね。
結構立派な美術館です。

今回の美術展では「丸沼芸術の森」(埼玉県朝霞市)のコレクションから、近年新たに所蔵となった初公開の絵画・ドローイングを含むおよそ300点によって、ベン・シャーンの魅力を紹介しています。
ベン・シャーンは1930年代から60年代にかけて、アメリカで活躍した画家です。
少年の頃から石版画工房で働きながら美術を学んだシャーンは、一貫して人種差別や迫害、貧困をテーマに制作を続けました。

結構風刺画というか、鋭い批判の眼差しで描かれた絵が多かったです。
ペンに紙の作品が多く、震えるような線で簡略・象徴化したデザイン画であふれていました。
いや~、作品数が300点なので結構ボリュームがあります。
ただ、ほとんどがリトグラフやペンに紙なので大作はないです。
あまり私がよく観る絵画ではなく、どちらかというとデザインの世界ですが、たまにはこういうのを観るのも悪くありませんね。

それにしても今日は凄く吹雪いています。
雪積もっていて、寒いですね~


2)2013年1/22-3/24「ポール・デルヴォー展 夢をめぐる旅」

ポール・デルヴォー展 夢をめぐる旅

前回観に行った「ベン・シャーン展」に続いて埼玉県立近代美術館です。
前回観に行ったときにハンドビラを持ち帰って、行こうかどうしようかと思案していましたが観に行ってきました。
それにしても、今日は風が強くて、とても寒かったです。
向かう途中、早く春が来ないかなぁとぼんやり考えてしまいました。
少々、冬に飽きてきたのかも知れません(笑)

あっ、話しは戻りますが、皆さんはポール・デルヴォーという画家をご存知でしょうか?
私は恥ずかしながら、存じ上げていませんでした。
ベルギーを代表する画家さんで、1994年に亡くなられています。
つい最近までご存命だったんですね。

この美術展、面白かったです。
入ったところにいきなり「姿見」が置いてあるんですね。
何だ?と思ったらアトリエから運び込んだみたいで、後で作品に出てくるとのこと。
先に進むと本当にあったあった!
「トンネル」という作品に出てきます。
他にもアトリエから持ち込んだ「手鏡」や「オイル・ランプ」などが展示されていて、同じものが作品に登場するんです。
絵の中の小道具が目の前にあるのって、何だか不思議な気分になりますね。
あと、作品には度々トラム(路面電車)が出てくるのですが、画家自身が作ったらしい列車の模型もありました。

はじめは結構写実的な絵画。
ところが、1930年代半ばにデ・キリコやマグリットのシュルレアリスムに触れ、独自の幻想的な作風になっていったようです。
知らない作品ばかりで、1ヶ月振りの美術展、結構楽しめました。


以上、埼玉県立近代美術館での美術鑑賞でした。
都内からそんなに遠い訳でもなく良い企画展を開催していますので、一日ゆっくりできる時間があれば、北浦和公園でのんびりしつつ美術鑑賞をするのも心にゆとりをつくる過ごし方だと思いました。

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