rakugaki_20「これもOver the Rainbow」
rakugaki_13の10コマ漫画からはじまり、rakugaki_14で4コマになり、ついに今回で2コマ漫画になりました。
私の描く漫画、コマ数がどんどん減っていきます(笑)
何となく描いてみたかった「Over the Rainbow」。
本当の「虹の彼方」に行くことは無理でも、道端の水たまりに写った「虹」なら飛び越えられる。
これだって立派な、「虹の彼方」に行ったことになるんじゃない?と。
因みに「Over the Rainbow」は、1939年のアメリカのミュージカル映画「オズの魔法使い」で披露された劇中歌。
アカデミー歌曲賞を受賞して大ヒットしたことで、歌ったドロシー役である主演のジュディ・ガーランドのテーマソングみたいになりました。
「オズの魔法使い」自体も大好きでした。
竜巻きに襲われ、自宅のあるカンザスからオズの国にまで運ばれた小さな女の子「ドロシー」。
彼女が自宅に帰る旅の途中で「脳が欲しい、知恵が無い案山子」「心が欲しい、心を持たないブリキ男」「勇気が欲しい、臆病なライオン」と出会い、数々の困難に立ち向かいそれぞれの願いを手に入れます。
願うほどに欲したものは、実はもう自分の中にあったんだという、とても素敵なファンタジーです。
ミュージカルといえば、アメリカのMGMの作品も大好きでした。
その中でも特に好きだったのが、ジーン・ケリー主演の「雨に唄えば」です。
アメリカの映画界が舞台で、「サイレント(音のない映画)」から「トーキー(音のある映画)」へ移行時の、恋愛コメディーミュージカルみたいな感じでしょうか。
「Singing in the Rain」は、雨が降ったら口ずさみたくなる名曲です。
もっとも口ずさめるのは、歌い出しの「I’m Singing in the Rain」だけですが(笑)
この頃のエンターテイメントって、今よりもキラキラ・・・いやギラギラしていた気がします。
「ザッツ・エンターテイメント」では、フレッド・アステアの華麗なタップダンスやフランク・シナトラやエリザベス・テイラーなど煌びやかなスターたちの演技や歌声を総集編のごとく堪能できます。
スターたちの魅力で、アメリカのミュージカル映画が「夢」と「魔法」の世界だった時代なんでしょうね。
そんな素敵だったミュージカルを、少し思い出してくれるような映画が2017年に上映され観に行ってきました。
アカデミー賞6部門を獲得した「ラ・ラ・ランド」です。
お互い違う夢を持った男女が出会い、挫折、成功、別れ・・・。
もっとノーテンキなエンターテイメント作品かと思いきや、最後はちょっと切なくなる。
過去に観てきたミュージカル映画を彷彿とさせる、何だか懐かしい気持ちになった映画でした。
ミュージカル映画が苦手な方も多いと思います。
突然歌い出す時点で現実にはあり得ないところが、苦手なのかも知れません。
でも、ミュージカルって非現実的であることが前提なのです。
そもそもあり得ない話しですので、肩肘はらずに夢の世界を楽しめるといいですね。