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rakugaki_121「美術館へ行こう!【広島編】広島市現代美術館」


広島市現代美術館

私には「美術鑑賞」という唯一の趣味があります。
その「趣味」にもブームがありまして、第一次ブームが1985年〜1987年。
第二次ブームが2009年〜2018年。
第一次ブームの1987年から第二次ブームがはじまる2009年まで20年以上の月日が経っていますが、その間にも何回かは美術観賞をしています。
ただ「ブーム」の期間は、集中的に「美術館」に出かけているので「ブーム」なんですね。
このブログでは、私の大好きな「美術館」に出かけて、観賞した「美術展」の感想とともに、「美術館」の魅力が一緒に伝えられればなぁと思っています。

「広島市現代美術館」は1989年に広島県広島市南区に開館しました。
2020年12月より休館しており、2023年春にリニューアルオープン予定だそうです。
「広島市現代美術館」には一度だけ訪れたことがあり、その時の美術鑑賞の感想ブログとなります。


●2015年10/10-12/6「被爆70周年 ヒロシマを見つめる三部作 第2部 俯瞰の世界図」

被爆70周年 ヒロシマを見つめる三部作 第2部 俯瞰の世界図

比治山スカイウォークという長~~~いエスカレーターの先に、その美術館はありました。

比治山スカイウォーク

被爆70周年のこの年、広島にいるのも何かの縁。
広島市現代美術館を訪れました。
※2015年時点です。

70年前の8月、原爆投下という惨劇に見舞われた広島では、高台から撮影された写真などによって、壊滅の実状が明らかにされました。
その後、建築家の丹下健三によって平和記念公園を含む都市計画として提示された、鳥の目で俯瞰したプランは、広島が平和都市として象徴的な存在となっていくための未来へのビジョンを明示しました。
本展では、空から見つめた喪失と再生、二つの広島の姿を出発点として、ある対象を高みから一望する「俯瞰」の視点でとらえた都市や場所の過去を振り返り、現在を見つめる表現を紹介するものだそうです。

原爆が投下されるムービーに、焼け野原となった広島の俯瞰の写真の数々。
館内に響き渡る戦闘機の音。
臨場感があり、胸に染み渡ります。
まるで今まさに原爆が投下されそうな錯覚。
えっ?これで終わり?って小規模なものでしたが、何故だか心にグッと来るものがありました。
この後、コレクション展の「われらの狂気を生き延びる道を教えよ」をじっくり観て周りました。
原爆のテーマに沿ったアートで、現代美術ではあっても、何が言いたいのか、とっても分かりやすい展示になっていました。
人の狂気。
世界の狂気。
何を間違えてこうなってしまったのか。。。

マグダレーナ・アバカノヴィッチ 《ヒロシマ-鎮まりしものたち》 1992-93年 ブロンズ

屋外のユニークな彫刻を観て周り、連休中にも関わらず余り人もおらず、のんびりゆったり観て周ることが出来ました。
昨日まで連続で夜通し仕事だった疲れが、朝の素敵な空気と共に少し元気を取り戻せた気がします。


以上、広島市現代美術館での美術鑑賞でした。
現在、ロシアによるウクライナ侵攻が続いていますが、悲惨な戦況や核をちらつかせる発言など、まさにこの鑑賞時に感じた狂気が現在進行形で行われています。
この狂気が早く終わることを願っています。

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