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自分を大切にする時間
働く場面で、あるいは家族関係で、困難な状況にいる人の話をきくことがある。
当事者だけではどうしようもなく、解決に向け期待を持って第三者に話をされる。期待に応えられるかどうかはわからないが、話をきく。
悲しみが怒りになり、それを出されることも多い。怒りをまるごと受けとめてしまうと、少なからず自分の心身にも影響する。バランスを保つことの難しさと大切さを常に感じる。
話せる範囲が限られる(守秘として)中でのグチをきいてもらうこと、逆に静かに考える時間をともに過ごしてもらうこと、沈黙を待てる人とともにいること・・・そのような時間が自分にとっては意味のあるものだと改めて気づく。
言葉を選び、シャワーのように繰り出す会話からうまれるエネルギーもあるけれど、静寂からうまれるチカラもあると思う。
内省する静寂の時間は、他者の期待に応えるためではなく、自分を大切にする時間になる。「自分を大切にする」時間を確保することで、回復できる何かがあるかもしれない。それは一人ひとり違うはず。
そういう意味で、自分も困難な状況にいる一人である。「あなたが大切にしているもの」を探してみると、八方ふさがりだと思っていた目の前の状況が変化するかもしれない。そのためにはともに探そうとしてくれる人が必要なんだけど。