VR演劇マクベスに感じた可能性とボトルネック
おはよーございまーす🌸りょうらんです!
という訳で、join戦争に勝利し、VR演劇『マクベス』の千秋楽を観劇してきました!VR演劇というものの可能性を感じたので、こうして文章に纏めようと思います。
観劇手順
joinに成功すると、ワールドのロビーに到着します。そこで、観劇用のローポリアバターに全員着替え、オンラインステータスをオレンジにします。
これは、負荷軽減と、キャストやスタッフがVRChatから落ちてしまった場合に、空いた枠に他の人がjoinしてしまわないようにするため、ということでした。
会場時刻になるとホールの扉が開きます。会場内にテレポートし、好きな席に座ります。写真はOKとのことですが、ドローンで設置しようとしたところ、椅子から立ってしまい、開始ギリギリでしたので写真は諦めました。公演中の写真がないのはそういう訳です。
ネームプレートはオフ、セーフティなどは各自環境に合わせます。Resyncボタンは両サイドの壁にありました。
キャストが舞台に立つタイミングで、Show Avatorの操作が必要になってきます。シェーダー等の関係だそうです。大方のキャストさんが出終われば、いよいよマクベスの世界に没頭していきます。
ちなみにこちらはロビー2階にあったお楽しみ要素です。
演劇としての感想
こちらはその時のツーショです。いいでしょ。
まず、マクベスって長いんですよね。それを100分ほどに纏めて、かつ、話も王道な筋を辿りやすい感じになっていました。VR上だから派手な演出とかでやるのかと思いきや、思いっきり硬派なストレートプレイ。でもそこに急にVRならではの演出で消える魔女達。
個人的な好きポイントは、雨が観客席まで降っていたことですね。これだけのことでも没入感が違うのではないでしょうか。
演出面などでは、暗転の長さやBGMの少なさといった、小劇場演劇にありがちな、お客さんの集中力を途切れさせる間があったりなどもしました。役者の力量の差もありました。……と書くと、リアルの舞台の感想と変わりませんね。
VRならではの面では、大事なシーンでトラッカーが飛んで脚があらぬ方向を向いたりしたことでしょうか。
主催のぬこぽつさんが、稽古期間は半年と仰っていました。演技もですが、ワールドのギミックなどもその期間だとするととても凄いことに思います。ワールド関連は詳しくないのでわかりませんが。
可能性と展望
このマクベスの試みに、かなり将来性を感じました。VR空間だからこその地域を問わない集客、リアリティの感じられる現実では物理的に無理な現象。演劇の幅は広がるでしょう。舞台装置の転換しやすさで助かる音楽イベントやダンスイベントなどもあるかもしれません。
観劇後、私は純粋な好奇心とわくわくした気持ち、居ても立っても居られない感じでした。VRでもっといろんなことができるはず!私はミュージカルがしたいです!!
ボトルネックになるもの
一方で、イベントを楽しめないお客さん、参加できないキャスト希望者、という方々も出てきます。ボトルネックになるものはやはり、プレイ環境です。クオリティを上げたいならフルトラになりたい。join戦争に勝つためには回線速度が速くないといけない。より良いスペックのPCでないと楽しめない。などなど、プレイ環境を求め出すとキリがありません。
また、今回は音の同期ズレ時のためにResyncボタンが壁にありましたが、座席位置によってはボタンが押しにくいなどのストレスがありました。カメラのセッティングもしたかったけれど、座っているのでドローンでカメラを動かすと立ってしまい、周囲の人に迷惑をかけることにもなりました。このようなVR内環境も突き詰めると凄く技術的に高いところにいくのではないでしょうか?それ自体は良いことですが、ユーザー間の格差は広がるばかりです。
手元にメニューを呼び出せるワールドがいくつかあるので、もし次があればResyncは手元でできると嬉しいですね。
最後に
長々とどこから目線だよみたいなことをつらつら書きましたが、改めまして。
キャストのみなさん、スタッフさんなど、今回の企画に関わった方々、本当にありがとうございました!素敵な時間を過ごしました。次は一緒に何かできたらうれしいです!
それでは!
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