180日後に去る私 81
みんな人間ですから、誰でも間違いを起こすものです。どんな人でも完璧はないのですから。
これは仕事でも、プライベートでも同じです。
例えば、道を間違えたとか、相手を悪い気分にさせてしまったとか…言い間違い、聞き違い見間違い、数え切れないほどありますね。
自分がミスをした時には、誰かに迷惑をかけたならまず謝るべきですし、その後のリカバリーが大事だと思います。
そもそも人間は間違いを犯すという前提で普段から考えていれば、人のミスに寛大になれるかもしれませんね。
調子が良い時は誰でも機嫌がいいですが、調子が悪い時にこそ人間性が出るものです。
工場長は、BさんC君をかなり責めたようでした。まあこれは仕方ないかなぁ…と思いましたし、ここの意見は工場長と完全に一致しました。数量の間違いなんて、きちっと確認さえすれば誰でも防げる事なのですから。
「機械を思い通りに動かせなかった」
「身体の感覚がついてこなくて失敗した」
このようにスキルを問われる種類のミスではなく、ただ単にケアレスミス。
それはダメです、ダブルチェックしている意味がないです。
社長がえらくご立腹だったと聞きました。当然でしょう。
しかしそれを収める為に、工場長は社長が来られた際に2人を呼び出し、なんと直接社長に謝罪するように求めたというのです。
きちんと社長に説明をして、部下に代わって謝るのが上司の仕事でしょう。
一体何をやってるんや?と呆れました。
そんなに社長が怖いか?
そんなに自分の評価を落としたくないのか?
責任を部下だけのせいにして、謝罪させるなんて、上司として最低の部類の対応ですよ。
BさんC君に話を聞いても
「しょうがないです、ミスしたんは僕らやし、どうせそんな風に言ってくるやろうと思ってたんで。謝ったらええって感じやったんで、仕方なしにそうしました。ただ頭下げただけです」
Bさんはそんな言い分でしたし、C君もそれで済むんならそれでと思ったそうです。
そりゃ、みんなやる気もなくなりますよ。
部下のプロデュースが下手すぎます。
会社を去るまで
あと100日