180日後に去る私 78

2020年7月からの事を書いていきます。
まだ私とDさんはフォークリフト免許を持っていなかったので、やっとこさ取りに行く事となりました。
私が入社してから2年弱ですよ、信じられます？

この時期に製品を作る為の機械も新しく導入したり、設備的にも人員的にも工場を一新させていこうとしていました。
天井クレーンも扱う事になったので、その為の資格も必要になってきます。

フォークリフト免許はBさんC君ともに入社する前から取得していたので、あとはクレーンの特別講習と玉掛け技能講習が必要でした。
しかし、まずは私とDさんから順番に資格の取得をしようとの話で纏まりました。

以前に少し書きましたが、この時も一悶着ありました。
重複しますので、大雑把に書きます。

「費用は会社から全額貸与とする」
「取得から勤続1年毎に、20%ずつ免除する」
「本来は出勤の扱いになるので、講習を受けに行く日は有給を使用する」

大きく納得が行かなかった点は、たったひとつでした。
サインを求められた誓約書に

「乙がその希望により取得する資格を〜」

ここです。
まだ2行目です。もう盛大に間違ってます。
もはや会社からの貸与だ有給が減るだ、なんてどうでもいいです。

我々が希望する資格？
違うでしょ、法的に必須の資格です。
「取らなければならない」ものを、我々が「取りたがっている」にすり替えるそのやり口。

そういう所が、嫌いなんですよ。

しかしどれだけ吠えても、社長や部長には届かない…
これだと、BさんやC君も同じ事になる… 
でも、変えられない。
やっぱり会社の方が強いんです。雇い主ですから。

屈したくはないけど、これ以上の法律違反はしたくなかったですし、もう取れるのなら何でもいいという諦めもありました。
私とDさんは誓約書にサインをしました。

渋々なんてものじゃありません。
変な日本語ですが、緩めの強制です。

「強制ではないという強制」が、この会社は本当に上手かったです。いくつか思い出してみても、反吐が出ます。

会社を去るまで
あと103日