180日後に去る私 48

製品の間違いの対策については

一斗缶の中身を養生テープに明記する(一缶ずつではなく、パレット一段に対して一枚貼る)

混載の場合はパレットを分ける。どの原料を何缶積んであるかマグネットに記載する(分けられない場合は仕切り板を使用)

パレットにも残数を書いたマグネットを貼りつけておく(水性マジックで数量を書き、パレットから原料を取ったら残数を更新)

この3つを徹底して、取り違えのミスを無くす取り組みをしました。
こうやって書いていてもめんどくさいですね…
いや本当にめんどくさいです…しかしこれも仕事です。

ミスをするとそれだけ縛りがキツくなるというのは、致し方ありません。
Bさんはやっぱりちょっと不服そうでしたが…私の顔を立てるという意味で飲んでくれました。有り難かったですが、こんな対策しかできなくて済まないとも思いました。
皆にも、うまく事情を説明して守ってもらうように取り決めました。

結局、工場長は書面など作ってきませんでしたがね…現場で徹底させてるみたいやから良いかーなんて思っていたんでしょう。
責任者が1番無責任という…
この頃から私は現場の皆に、こう言ってきました。

「この会社はミスをしても上は守ってくれない。ミスをしたら、余計な縛りが増えて仕事がやりにくくなるだけ。結局は自分達の首を締めることになります。
大丈夫だろうという考え方を変えて、ミスを起こさせない為のダブルチェックにしましょう。疑いではなくて、お互いを守る為のものですから」


自分の身は自分で守れと言うことです。
どうやら責任は個人に負わせるという考えの様なので…ここは会社なんですけどねぇ。

今でもそうですが…
どれだけおかしい事でも、
声を上げたら、うるさい奴という扱いを受けて終わりです。
社内の評価が落ちるだけです、給料もボーナスも。もちろん出世なんて論外です。


私はこの時から会社を否定し始める方向に進むのですが…
「ちゃんと話せば、分かってくれる」
というのがあったからです。間違った考えでした。

今はもうそんな気持ちは根こそぎ枯れてしまったので、ただただ黙って仕事をこなして帰るだけの毎日です。


会社を去るまで
あと133日

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