180日後に去る私 90
学科でも色んな事を学びましたが、実技ももちろん大切です。
適切な表現ではないですが一応テストもありましたし、必要な事は全部2日か3日で習得しました。
ひと口にクレーンと言っても色々種類があって、床上運転式だとか移動式だとか…必要な資格も4種か5種ほどに分かれている筈です(もう、うろ覚えです)
その中でも私達が取ったのは特別教育というやつで、1番初歩的なもので簡単です。
所謂クレーン運転士とか上位の資格は、そう易々とは取れないと思います。
弊社のホイストクレーンは、何処の工場でもよくある形のものです。
天井クレーンというやつで、定格荷重何トンまでという、この数字が大切です。
私達の資格では5トンを超えるものは、操作できなかったはず…です(うろ覚えその2です)
工場にあるのは1.5トンまでなので全然余裕で扱える訳ですね、しかも走行のみです。直角に移動する横行がないので操作も単純です。
とは言ってもひとつ間違えれば人命に関わるので、有資格者しか操作ができないのは言うまでもありません。
クレーンの特別教育も、運転士も、あくまでクレーンで
「吊り上げて動かす事ができる資格」
なので
「積荷を引っ掛けて吊り上げれる様にする」
のは別の資格です。これが玉掛けです。
実際にクレーンを使う時は玉掛けが必須なので、クレーン資格だけ持っていても運べないという事ですね…じゃあ最初から1セットにしたら話早いやん?て思うのは私だけでしょうか。
なにか他の理由があるんですかねぇ…
玉掛けはB講師に教えて頂いたのですが、この方がもう物凄く個性豊かな人で。
殆ど冗談ばっかり言ってる人でしたが、さすがベテラン講師、経験も話術も素晴らしかったですね、大好きになりました。
B講師からの受け売りですが、豆知識をふたつほど書きます。
クレーンの名前の由来、ご存知ですか?
鶴は英語でcraneと言い、首が細くて長い様が似ていたからなんですね。街中の工事現場などでよく見る形は確かにクレインです。
もう一つは玉掛け。
法整備される以前は玉掛けの事故の死者が半端なかったそうです。
それこそ、作業者は命懸けだったんですね。
だからタマカケ。
魂をかけるから、だそうです。
会社を去るまで
あと91日