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仕事の合間に独り言つ

QOLについて考えることがある最近。
クオリティ・オブ・ライフ、生活の質である。

もともとは、病などを機に「普通」とされる生活が送れない状況にある方の日々の暮らしを、どこまで「これまでのように」「かつてのように」戻すことができるか?といった概念から生まれた言葉のように記憶している。
間違っているかもしれないが、僕自身の中ではそうある。

今、自分自身 病を抱えているわけではない。
だから、物理的にはやりたいことができる環境にあるとは思う。
だが現実的に時間がない。

「寝たい」を満たすことが、人間の最低限だと思う。いつか人生を終えた時は、永遠に寝られるから生きている間は頑張って起きて仕事しようと思うがそれでも寝たい。それがままならない歯がゆさ。

20代、30代なら上に振り回されて寝れない‥は辛いかもしれないが、理不尽かもしれないが、体力がそこを補填してくれてしまう現実があると思う。40代も後半で「寝たい」を満たせていない自分に時に凹む。だが勝手に凹んでいても何も変わらないので、凹むことは辞める。

そんな毎日だから1個気づいた。人生で憧れていた1個。
「時間ができたら、週に1本は映画館で見る」
この日はたぶん、来ないといったん受け入れた。
「♪温泉でも行こうなんていつも話してる。落ち着いたら仲間で行こうなんてでも‥全然暇にならずに・・」の心境だ。

だから「仕事しながら映画を見る」を始めてみた。抗いだ。
凝視できないぶん、同じ映画を「作業」しながら2,3度見る。
幸いなことに僕の仕事には、幸か不幸か「脳みそを使わなくていい作業」がある。例えば延々と「改行」「コピペ」をする時間。これが週に1、2度、各2時間はある。その間、ひたらに「Enter」「Ctrlrl+C」「Ctrl+Ⅴ」を押し続けながら映画を見るのだ。

先月、ずっと気になっていた「ラーゲリより愛をこめて」を見た。2年前の作品だ。3回見た。二宮和也さんの演技から、演じられた山本幅男さんの優しさ、深さ、口惜しさ‥体温を持って伝わる。北川景子さんの嗚咽も然り。3度目はもう‥北川景子さんの嗚咽シーンは、展開を知っているぶん辛く早送りしてしまった。彼らが直面させられた現実には「人並みの生活」なんて言葉にすら浮かばないような仕打ちがあったし、決して美談ではなかった。「2度と戦争をしてはいけない」と改めて感じたことは当然。だが同時に「それでも戦争やろうとするやつはいる」ということも感じるのが今。悩ましい。何もできないけれど悩ましい。

俳優の方々は、仕事柄「戦争」に深く触れる機会がある。それはこれまでもこれからも。対して一般の人は、段々と「戦争」に深く触れる機会は薄くなっていく。僕の祖父も戦争に取られた。復員したのは終戦から2年後だ。だから、それなりに話は聞いているつもりだが祖母、母親の比ではない。結果「戦争は駄目」という言葉に、親世代ほど濃く思いを込められているかというと、もちろんそのつもりだが、知りもしないくせに指摘されると返す言葉はないかもしれない。

「ラーゲリより愛をこめて」

若い世代にこそ見て繋いでほしい作品だと2年遅れで思った。

・・とこんなことを書く暇があれば「寝ろ」って話なんだが、
「書かないといけないこと」を書いていると「書きたいこと」まで
時間が回らないことがもう‥もう‥なので「寝る」を少し削ってみた。
心の健康のための備忘録。

ちなみに最近「怪盗グルーのミニオン超変身」は4Dで見た。
90分、ずっとディズニーの「スターツアーズ」に乗ってるようなシートの演出。感想としては‥楽しかった!あと10歳若ければ、もっと楽しめた。昭和60年くらいに生まれたかった。もどかしい。
でもそれだと‥阪神の初日本一を覚えてないことになるからなあ、もどかしい。


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