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休日

回転寿司が好きだ
暇さえあれば一人でも行く
それくらい好きな場所だ

最近だともう、お寿司は回転しない所が殆どで少し寂しい

レーンに乗ったお寿司達を眺めるのが子供の頃は好きだったのに
中々タイミングが難しいのと、優柔不断が出て良くチャンスを逃してたなあ
ウキウキした気持ちは味わえないのかなんて思いながらお寿司を選ぶ

マグロ、、ずっと好きなネタ
今永成美といえばマグロと言うくらい私はマグロが好きだ

でも何故かこの日は、マグロよりも甘エビの気分で
私は当然のように甘エビをタッチしてしまった

『ご注文の品が到着します』
わーいきたーと浮かれているのも束の間
お皿を手に取った瞬間

甘エビが黒い

これは、、、どういう事なんだろう?と固まってしまった

私は少しだけ潔癖な部分があって、食べ物でも些細な違和感が起きると不安になる
でもこれがまた面倒な事に、人に話しかけるのが苦手だ
店員さんに
『どうしてこの甘エビは黒いんですか?』
なんて質問出来るわけない
クレームと思われて嫌な気持ちにさせてしまうかもしれない、ああ、、どうしようなんて
甘エビと10分間も見つめ合ってしまった

見つめ合う時間が増えていく度に思う
何も得る事がないこの時間
質問すれば答えは出るのに、それさえも出来ず、気にせず食べれる訳もなく只、時間が過ぎていくこの無駄な時間

大体昔から質問をするという行為が苦手だった

『分からないことがあれば何でも聞いてください』
と、学校の授業中放つ先生に質問をしたことなんて一度もない
だから中々授業について行けなかったな
そういえば、途中でゆっくりコースみたいな教室に移動させられた
あの日、ああ私周りに追いつけてないんだなあとか少し落ち込んだな

、、何て変な記憶まで蘇ってきてしまった

調べよう
ネットに載ってるだろう

あ、食べれるんだ一応

もっと早く調べたら良かった

やっぱり中々変わらない部分が多い私だなと回転寿司を通して自覚した、そんな休日

うん、甘エビ美味しい

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