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君へ

『出会った時からお互い、同じような夢を
毎晩見てるのではないかと勝手に
思ってしまいました

一つの過去に囚われ、変えることの出来ない現実
そんな私と貴方だから、何か塗り替える事が出来るんじゃないかと

「哀しい心に花咲くリンドウ」

貴方のカナシミに寄り添うように、ただ傍にいたい
そう願っていただけなのに

「響く轟音 無作為に壊す」

現実は時に怖くて、思うように行かないのが当たり前なのでしょうか

「すれ違う 刹那に感じた気配と しがみつく現世に 憧れたんだ」

まだ聞いてほしい言葉がありました
終わりが近づいて来るほど、貴方をより近くに感じてこの世界から消えるのが
惜しい

私の自己満だと思ってもらってもいいので、最後にどうか聞いてほしいんです』
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夢を見る
忘れたい過去だ

夕日が沈んでいく中一人、私は泣いている
周りの言葉に傷つき、イヤホンで耳を塞ぐ
このまま閉ざされたままで、明日にならないで欲しいと願い続けていた
この場所と記憶

私は、あの時から止まったままだ
自覚させないでくれ
痛みはいつ消えてくれるんだろう

「降り注ぐ思い出のメロディ
過ぎ去った記憶の中 ずっとそこに
鮮やかな景色 時間を巻き戻す」

、、懐かしい。どうして?
あの時イヤホンから流れていた音を
君は知っているの?

忘れていた、、この音
教えてくれた誰かがいる
明日に怯えて眠れない夜に、連れ出してくれた誰か

この場所も、最初は一人で歩いてなかった

「分からないよ 分からないんだ
解けた傷をまた縫い合わせて
空に飛び立った」

都合のいいように記憶に残していたのは私だ
嫌な出来事に目を向けすぎて、大切な物を見落としていた

「残酷に思い出すメモリー
いつの日か消えてたんだ きっとここに
君がいたから忘れさせてくれたよ」

夢にまで出てくるこの記憶は、憎しみと苦しみだけが先行して大きくなっていた
でも君が視点を変えて、教えてくれたんだ

私はあの時から、孤独ではなかった
近くに大事な物があった

聞こえてる今
君の言葉で聞こえてるよ
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『また夢を見そうです

「走馬灯が駆け巡る
残響が聞こえた」

もう目は開けられそうにはないですが
貴方との音は
頭の中に響き続けています

最後にお願いがあります

「空が晴れたら
すぐにまたここで落ち合おう
またね」』

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「奏でたピアノが儚く鳴り響く
きっと 君だから 通じる夕日へと」

私の記憶の中の夕日は、誰にも理解されない
でも君だけは違う

君が初めて感じたように
私も君と同じ夢をずっと見ていた

傷だらけのあの過去が
大嫌いだったあの夕日が
君のおかげで、綺麗に塗り替えられたんだ

明日は、あの音をその場所で
一緒に奏でたい

「あの日見てた 夢の真ん中で」

ずっと待ってる┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

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