香茶
どんな男を差し向けてくるのかな・・・
テラスで紅茶をすする。
その昔、女帝が好んだ紅茶。女としても品格の高い、男共をひれふす、
思い込ませるのに適している。
紅茶の香り、脳内での作用、アナログのままであって欲しい。
現代女性の心は、蚊と重なる、男をほんのりさせてから、
ゆっくりと意識を自分へと向かわす。
「どうなのかな?」
考えている隙に、背後に回って後頭部にチクリ、一瞬の間に行う。
その男の中で、女として揺れるのだ。
香りは男を気付かせるのに役に立つ。集中して固まりがちな男心、
癒しさでボヤけさせて振り向かせる。
将棋は盤上の四隅を、香車の「香り」で囲んでる。その中で戦う。
私の中の小宇宙。
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