なぜ、もっと早く気付かなかったのか。
それは突然の目覚めでした。
地球が沸騰しているようで、札幌も信じられない暑い夏が始まりました。
コロナもあって、なかなか行けなかった札幌競馬場、この夏の開催は、たとえ1レースでも現地に行こうと心に誓ったのです。
そうなると、私はめんどくさい。
勝手に決めたのに、行かなくてはいけないという、人に言ってしまったし、やりとげなくてはいけない。
行きましたよ、全開催。
7月22日〜9月3日まで14日間。
とにかく今年は暑くて、パドックにいるのも辛い、iPhoneで義務的にパドックの写真と動画を撮ってSNSにアップ。
そしてさっさと家に帰って、涼しい我が家でゆっくり競馬。
そんな生活をしていたけれど、この夏最大のミッションが。。。
8月20日、その日は札幌でいちばん大きなレースがある、札幌記念の日。
コロナ前には、メインレースまでパドックに5時間とか居座っていたので、今年も頑張ろうと思う気持ちと、あまりの暑さに無理だろうと思う気持ちと。。。。。
しかし、頼まれてしまったのである。
8レースに出走する馬の写真と、メインレースに出走する馬の写真を。
ミッションを成し遂げるために、私は完璧な準備をしてその日を迎えた。
保冷剤、冷えピタ、タオル、扇子、お尻が痛くならないクッションなどなど。
神様はいた。
毎年、札幌記念の日は暑いと記憶していたから、今年はどんなことになるかと思ったが、その日は曇りだった。
暑いことは暑いけど、先週とは違う。頑張れそう。
全国から来たであろう、バズーカのようなカメラを持って最前列を陣取ってる人たちに紛れ、私はiPhoneで参戦した。
パドックに馬が出てくると立ち、撮影する。そして、馬がパドックからいなくなるとその場に座り込む。
その日は特別な日なので、最初に馬券は買ってあった。追加はネットでその場で購入した。
あとはやることがない。
レースも見ることができない。
花を撮ることに目覚めてしまったのである。
それまでの私のパドックの写真は、もちろん、馬だった。
それが、札幌記念を境に、私の写真が変わった。
馬+花になったのだ。
花がメインになって、馬がわからない写真まで撮るようになってしまった。
蜂まで撮ってしまった自分には驚いた。
そして私は目覚めてしまったのである。