「自主自律」って難しい
よく学生スポーツで話題に上るのが、
監督・コーチがすべてを取り仕切るチーム作り
vs
選手の自主性に任せたチーム作り
僕自身は比較的選手の自主性が問われるチームに所属していたのですが、
実際のところどっちがいいんでしょう?
コーチングについては素人である僕が、個人的な考えではありますがどちらがいいのかなんてことを考えてみました
監督・コーチがすべてを取り仕切るチーム作り
1つ目は監督やコーチなどが主体となってチーム作りを行う手法
利点としては、
・チームのかじ取りがしやすい
・選手のパフォーマンスをある程度コントロールできる
といったところが考えられるでしょうか
監督が思い描くチーム像があって、それに合わせて選手をある種「教育」していく形になるのかと思います
また、体調管理やコンディショニングについても専門のスタッフが随時管理するという形がとられることも特徴でしょう
ただ、えてしてトップダウン型のコーチングになりやすいことも考えれらるため、選手がついてくる保証はないかもしれません
選手が自分自身で考える能力を失ってしまう危険性もあるため、必ずしもいいとはいえなさそうですね
選手の自主性に任せたチーム作り
2つ目は選手の自主性によってチームを組み立てる手法
利点としては、
・選手が自分自身で考え、行動することができる
・チーム作りに主体性が伴うこと
が挙げられるかと
自分たち自身で作り上げていくわけですから、選手の意識も高くなりますし、チームへの帰属意識も高くなりそうです
しかしその反面、選手の意識が高くないとチームが成り立ちにくくなりますし、意識の高さのベクトルがずれてしまうとチームが瓦解しかねません
こちらも絶対という手法ではなさそうです
より良い手法を考える
そこで考えるのはどういった手法が望ましいか、という点ですが
僕としては折衷案が望ましいのかと思います
具体的に言うと、
「選手が自主性を発揮する場面をはっきりさせ、選手が自主自立できるようにスタッフはサポートしつつ環境を整える」
という感じです
「自主自律」といえば聞こえはいいですが、選手に主体が移る反面、悪い言い方をすると選手に責任を丸投げすることにもなりかねません
プロ選手であれば自分自身で行うことが必要になってくるのかもしれませんが、相手は学生です
何もない荒野に選手を放り出すのではなく、選手自身がゴールを目指せるようなサポートをスタッフはすべきではないかと思うのです
そのためにも、スタッフは選手に自主性・主体性を発揮してほしい場面を分け、その場面において選手自身が能力を発揮できるよう、その周りの環境を整えることが必要なのではないでしょうか?
選手が成長するのに不要な負荷を与える必要はありません
獅子は子を崖から落とす云々といいますが、
人間って多分僕たちが思っているより、扱いが難しい生き物だと思います
不要な負荷を減らし、必要な手助けをする
それがスタッフの役割ではないかと思います