スポーツを普及する
お久しぶりです。
性懲りもなく、前回の投稿からさらに時間がたってしまいました。
さて、今回考えていきたいのは「スポーツを普及する」ということに関してです。ここでいうスポーツはひとまずいわゆる「eスポーツ」は含まずに考えています。
なぜこんなことを急に言い始めたかというと、先日知人と連絡を取ったときに、「高校野球を発展させていきたい!」という話が出て、「何をすれば○○は普及している、発展していると言えるのか」、ということを考えるようになったところが発端です。
「○○を普及する」ってどういうこと?
あくまでも主観ですが、いろいろなスポーツの関係者は「○○(各競技)を普及していきたい!」という思いを少なからず抱えていると思います。
でもその文章の中でいう「普及」っていったい何なんでしょう?
「競技人口を増やすこと」?
「経験する場を増やすこと」?
いろんな正解があると思いますが、僕個人としては
「(いろいろな立場で)その競技を好きな人を増やすこと」なのかなぁと。
その中でも「観戦者」というのがとても重要なファクターではないかと考えています。
「やったことはないけど観るのが好き」
っていう人たちをどれくらい増やすことができるのか、がその競技の価値を示しているような気がします。
例えば日本である種圧倒的な人気を誇る野球やサッカーですが、それらの競技を実際に日常的に行っている人は「野球・サッカーを好きな人」たちの中でどれくらいの割合なんでしょうか?
逆に、「競技はやったことないけど観るのが好き」という人はそれらの中でどれくらいの割合になるでしょう?
割合の比率でいえば、後者が圧倒的に多いのではないかと思います。
つまり、「競技の普及」を「好きな人を増やす」と定義した場合において、もっとも増やすべき層は「観戦者」の立場であるといえるのではないでしょうか?
しかし、「競技の普及」が「競技人口を増やす」ことであるという考えにとらわれてしまうと、ただでさえ少子高齢化の社会の中で限られた子供たちの母数を奪い合うことになりかねません。
どれだけ各競技団体が努力を重ねても、総人口そのものを増やすことはできないのですから。
そこで私は「その競技を好きで観ている人達」を増やすべきでないかと考えます。
「○○を好きな人」を増やすには?
昨年行われたラグビーW杯、いわゆる「にわかファン」という人たちが急増し、ある程度は日本全体でも流行したような気がします。
私はこの「にわかファン」という立ち位置の人をいかに増やし、「ファン」になってもらうかが大切ではないかと思っています。
では、にわかファン・ファンを増やすにはどうすればよいでしょう?
その答えは、ラグビーW杯の例で起きたように「見る機会を増やし、選手が活躍している場面を見せること」なのではないかと考えます。
「競技人口の増加」はあくまでも副次的な効果であり、主だった効果としては「その競技に興味を持つ人の増加」にあるのではないでしょうか。
「興味を持った人」がその競技をさらに見ていく中で「にわかファン」になり、さらにハマって「ファン」になる
っていうのが一般的な流れになるのかなぁと。
つまり、「その競技を好きな人(ファン)」を増やすには「興味を持ってもらう」ことから始めることが必要なのかな、と思います。
その「興味を持ってもらう」ためにいろいろな策を講じていく必要があると思いますが、それはまた別のnoteにまとめようかと思います。
「ファン」を考えるときに注意すること
ただ、この「ファンを増やす」ときに考えなければいけないこともあると思います。
1つ目は「一つの競技のファンでいてもらうことにこだわらないこと」
分かりやすく言うと、
「『野球も、サッカーも、ラグビーも好き』でいいじゃない」
ってことです。
複数の競技のファンだっていいんです。むしろ排他的なファンが増えると、それ以外の競技から距離をおかれてしまうかもしれません。
「○○のファン」かつ「○○のファン」
そんな人がいたっていいと思います。
2つ目は「ファンに優劣をつけないこと」
「にわかだっていいじゃない」理論です。
大事なのはその競技を見たい・見てみたいという気持ちがあるかどうかの0・1であって、その強さに優劣なんてありません。
時折見かけるのが「古参の方が偉い理論で考えている人」です
その競技を詳しいかどうか、古参であるかどうかは正直なところ競技の普及には関係ないと思います。好きだからと言って各チームの選手を全て覚えている必要はないわけですし。
排他的な考え方をするファンが多いほど、新規のファンは獲得しづらくなるものと考えていいと思います。
まとめ
まとめると、競技の普及には
「その競技を好きな人を増やしましょう」
「その中でも『観る』人たちを大切にしましょう」
という感じになると思います。
これから先もまたいろいろと考えていきたいと思います。
長文を読んでいただきありがとうございました。