Never End Goodbye

　こんにちは、2xxx年5月2日の"ラジオ《Never End Goodbye》"。

　パーソナリティの「　　　」です。

　さて、突然ですが、今、あなたの隣には誰がいますか？　隣にいる人と、ぜひ、見つめ合ってみてください。
　1人で聴いてる人は、鏡を見つめてみましょう。

　今あなたの目の前には、あなたと同じ、《人間》という生き物がいます。

　瞳の、ずっと奥を眺めてみましょう。

　さて、それでは、その状態のみなさんに問います。

「あなたの目の前にいるのは、誰ですか？」

　瞳の奥は、真っ暗闇です。遮られたあなたの視界は、何を見ているのでしょう。

　目の前にいるのは、あなたではないですか？

　あるいは、鏡の向こうにいるのは、あなたとは別の人ではないですか？

　それでは、あなたは誰ですか？

　あなたは、誰として、生きていますか？

　――私は、私はね、私として生きています。
　でも、そんなことは、どうでもいいんじゃないかと思えるのです。
　だって、どうせ、いつか終わる命です。いつか終わる世界です。
　あなたという命を、誰が過ごしていても。
　誰かの命が、あなたを名乗って生きていても。
　いいじゃないですか。あなたはあなたの思うあなたを、愛していればいいのです。

　それでは、
　Never End Goodbye。今日も、終わらないさよならを、始めましょう。