ニヒリズムからの解放_時間の比較社会学より
より
未来に向かって現在を組織化する能力を獲得すること自体は
そしてまた
客体化された時間のシステムを獲得すること自体は
われわれにとってひとつの解放であって
これらの能力をまったく放棄することはおそらく可能でもなく、望ましくも ない。
すでにみたように問題は
われわれの文明の獲得してきたこれらの能力を
否定することなしに〈時間のニヒリズム〉をのりこえることは
どのようにして可能かというふうにたてられるだろう。
われわれの意識が未来を獲得し
われわれの生が未来に向かって