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日本一周 25日目 【高知県 土佐清水】

〜ガラケー時代に公共交通機関で旅をした24歳の記録〜

2006年5月12日(金)

窪川(高知県)→中村→足摺岬→竜串→大月町


昨日は阿波池田駅でホストと別れてから、高知駅で一旦下車し、漫画喫茶で情報収集。進めるところまで進んでしまおうと、窪川まで来た。宿は四国八十八カ所霊場第三十七番札所の岩本寺がやっているユースホステルで、宿泊しているのはお遍路さんばかり。私もお遍路中だと思われているかもしれない。

正装をしている人もいれば、そうでない人も。

朝、岩本寺の本堂に入ってみた。天井にはたくさんの絵があり、とてもカラフルだ。よくよく見ると、マリリン・モンローやらほたるの墓やら何でもあり。どういうこと?

公募で集まった絵らしい


土佐くろしお鉄道で窪川駅から中村駅へ。駅名標が木製で可愛い。

TKTってかっこいいな

中村駅からはバスに乗り換える。時間があるので四万十川を見に行ってみた。

薄い家を発見
四万十川にかかる赤鉄橋
川だな…

この時の私は、四万十川より薄い家の方に魅力を感じていた。


バスに乗って約2時間、終点の足摺岬に到着。
私でも聞いたことがある名前とあって人は多く、ここもお遍路さんばかり。団体で車で来る人、自転車に寝袋を積んでいる人など様々だ。

四国最南端 足摺岬

バス代が結構かかるので来るか迷ったけれど、あらいい眺め。
岬の遊歩道を一周することにした。

足摺七不思議やハート型の白山洞門など見どころ満載

やけに体が重い。足が上がらない。
徳島でWWOOFをしている間、美味しいものを毎日食べて体重が増え、常に車移動だったので足の筋力が衰えてしまったのだ。

アップダウンと猪注意

蒸し暑いのでアイスクリンを食べ、再びバスに乗って清水バスセンターへ。ここから竜串海岸へ行きたい。しかしバスは2時間半来ない。目的地までの距離は11km・・・よし、歩こう。


土佐清水から竜串まで、321号線をてくてく。誰かが植えた花の香り。山から流れる美味しい水。景色は海あり山あり水田ありで、飽きることなく進む。

堤防ってこういうの書いてあるんだ
洗濯板みたい
無人販売所だらけじゃん!(大興奮)


後ろから自転車に乗ったセーラー服の女の子が、「こんにちは」と言って通り過ぎる。知らない人でも挨拶するのが普通なんだな。


そしてバスの到着時刻より20分早く、竜串に到着。


奇石たくさんで、とっても面白いところ。疲れたけど、やっぱり歩くって気分がいいな。

竜串からバスに乗り、車で30分の大月町にある今宵の宿へ。
がけ崩れで通行止めというハプニングがあったけれど、なんだかんだで宿の目の前で降ろしてもらうことができたのはラッキーだったと思う。

この日の宿泊客は、私以外お遍路さん。相部屋になった女性はなんと若い尼さんで、お接待でもらったという果物を私に分けてくれた。

甘酸っぱくて爽やかな「小夏」

楽しくお話をしていたら9時を過ぎていたので、慌てて1階に行く。この宿は2階が宿泊部屋で、1階が居酒屋なのだ。

今日はたくさん歩いたご褒美に、生ビールとウツボの塩焼き、トンゴロの素揚げ、アジの刺身を注文。

とっても新鮮なアジの刺身
鱗が衣のようになっているトンゴロの素揚げはビールにぴったり
ウツボの塩焼き

他のお客さんと話していた私に、ウツボを出しながら「これはね、みんな皮を残すんだけど皮が美味いんだよ!熱いうちじゃないとダメだから!皮を食べてみて!」と興奮気味に伝えてきた店主さん。確かに身と皮の間がゼラチン質で、プリッとして美味しい。

店主さんが関東から高知へ移住してきた経緯を聞き、私はこの旅の話をして、楽しく時間は過ぎていく。料理も本当に美味しかったし、いつかまた来れるといいな。



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なかやま
疲れた人にお茶を振る舞います。