なかやま

栄養源は旅と植物と古いもの。 人生後半戦に向けて半生ふりかえり中。

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最近の記事

【日本一周】6日目 和歌山県 那智勝浦

〜ガラケー時代に公共交通機関で旅をした24歳の記録〜 2006年4月23日(日)熊野(三重県)→那智(和歌山県)→串本(和歌山県) 昨日に引き続き熊野古道歩き。今日は中辺路を歩いて熊野那智大社へ行く。 那智駅で降りると、駅から熊野那智大社までのマップが貼り出されていた。片道2時間とそこそこ距離はあるけれど、駅からスタートできるのはありがたい。 しかし駅にロッカーがなく、激重バックパックを背負って歩くことになった。 住宅があって、田んぼがあって、という田舎の風景を歩いて

    • 【日本一周】5日目 三重県 熊野

      〜ガラケー時代に公共交通機関で旅をした24歳の記録〜 2006年4月22日(土)伊勢(三重県)→熊野(三重県) 今日は熊野へ行き、熊野古道を歩く。 とその前に、昨晩は暗くてわからなかった二見浦の様子↓ 紀伊本線に乗ると、路線バスと同じように運賃表と運賃箱があった。埼玉と東京でしか暮らしたことのない人間には、写真を撮るほど珍しい光景だ。 熊野市駅で下車し、ロッカーに荷物を入れていざ伊勢路へ。 どんより曇り空の七里御浜を右手に進み、「熊野古道 松本峠」の道標を見つけて古

      • 【日本一周】4日目 三重県 伊勢志摩

        〜ガラケー時代に公共交通機関で旅をした24歳の記録〜 2006年4月21日(金)伊勢(三重県)→志摩→伊勢 漫画喫茶では1時間半くらい寝ただろうか。名古屋駅発6時半の電車で、伊勢市へ向かった。電車の中で聞こえてくる話し声が関西弁に変わり、(三重県から関西なんだ!)と一人でテンションを上げる朝の車内。 今日は、かの有名な伊勢神宮を参拝する。少し調べたところ、外宮→内宮の順で訪れるのが習わしのようなので、駅を降りて真っ直ぐに外宮へ向かった。 外宮に着くと、めちゃめちゃ晴れ

        • 【日本一周】3日目 岐阜県 高山 下呂

          〜ガラケー時代に公共交通機関で旅をした24歳の記録〜 2006年4月20日(木)高山(岐阜県)→下呂(岐阜県) お寺のユースホステルには外国人観光客が多く宿泊していた。 私は節約のため素泊まりと決めているので、さっさと荷物をまとめて8時過ぎにチェックアウト。外は雨が降っていて寒く、手袋が欲しくなった。 日本に来てお寺に宿泊するなんて、外国の人は楽しいだろうなー。 と考えながら高山観光へ出たら、古い立派な建物がそこかしこにあって「わぁ日本だ」となる私。 朝市では飛騨牛串

          【日本一周】2日目 愛知県 名古屋

          〜ガラケー時代に公共交通機関で旅をした24歳の記録〜 2006年4月19日(水)新居町(静岡県)→名古屋(愛知県)→高山(岐阜県) ユースホステルは前払い制。誰もいないカウンターを通ってチェックアウトし、2km先の最寄り駅を目指した。 昨日も歩いた道だけれど、昨日は暗くて見えなかった景色。足元の花に挨拶しながら歩く。 私の前に、腰の曲がったおばあさんが歩いていた。おばあさんは出会う人や出会う犬に「おはようございます」とはっきりとした声で挨拶していて、聞いているだけで清

          【日本一周】2日目 愛知県 名古屋

          【日本一周】1日目 静岡県 由比

          〜ガラケー時代に公共交通機関で旅をした24歳の記録〜 2006年4月18日(火)実家(埼玉県)→由比(静岡県)→新居町(静岡県) 行ったことのない都道府県をなくす、社会勉強の旅1日目。 実家がある埼玉県と、住んでいた東京都、何度も遊びに行っている神奈川県は飛ばして、初日に静岡県までやってきた。 訪れたのは、桜えびとしらすが特産の静岡県由比町。 旧東海道に江戸時代の街並みが残るこの場所は、 歌川広重の浮世絵「東海道五拾三次」に描かれたことで知られる宿場町だ。 広重が元々

          【日本一周】1日目 静岡県 由比

          【日本一周】準備編

          ※2005年から2006年の出来事を思い出しながら書いています。 「日本一周しよう」に至るまで 社会人2年目の夏、私は八重山諸島の黒島で「一人旅デビュー」をした。 その後私は、仕事を辞めて一人で日本一周の旅をすることに決めた。 その理由は以下の3点。 1.離島ならではの近すぎる人間関係に触れてひどく落ち込んだ結果、「多くの人と関わることで自分をもっと成長させる必要がある」という結論に至った。 2.離島の民宿に感化され、将来の夢を”宿のオーナー”に変更。「旅人を受け入れ

          【日本一周】準備編

          【八重山諸島】初めての一人旅で未熟な自分と対峙する

          ※2005年の出来事を思い出しながら書いています。 一人旅、実行。 社会人1年目の夏休みに私は友人と八重山諸島を訪れた。 そこで目にしたのは、一人で島を観光している若い女性たちの姿だった。 その翌年、私は社会人2年目の夏休みを少し早めに取り、一人で再び石垣島へ渡った。 人より牛が多い島 今回は石垣島には宿泊せず、すぐに離島へ移動した。選んだのは石垣島からフェリーで25分の黒島。人口が約200人で牛が3,000頭を超すという島で、特に目立った観光スポットはない。目的は

          【八重山諸島】初めての一人旅で未熟な自分と対峙する

          【八重山諸島】23歳、 「一人旅」との出会い。

          ※2004年の出来事を思い出しながら書いています。 女二人、石垣島へ。 あれは社会人1年目の9月のこと。私は遅めの夏休みを取り、高校時代の友人と石垣島へ飛び立った。沖縄を訪れるのは2回目で、本島以外を訪れるのは初。石垣島を拠点にして、竹富島と波照間島にも日帰りで行ってみようということになった。 思い出① 石垣島のバスの運転手さん 石垣島では路線バスを使い、サビチ洞や玉取崎展望台、米原のヤエヤマヤシ群落、川平湾などを見て回った。 路線バスに約30分間続けて乗車した時、

          【八重山諸島】23歳、 「一人旅」との出会い。

          【四国】21歳が生魚嫌いを克服した日

          ※2003年の出来事を思い出しながら書いています。 四国初上陸。冬の女子大生ふたり旅。 大学3年の春休みに、高校時代の友達と二人で旅行をした。 目的は、数年前から起きていた讃岐うどん食べ歩きブームに乗っかることと、ベネッセアートサイト直島への訪問。だったと思う。たぶん。 1日目 栗林公園→大歩危 新宿から高速バスで約11時間、高松市に到着。何はともあれ讃岐うどん。歩いて見つけたセルフの店に入り、朝ご飯を食べる。 本場の讃岐うどん、美味い。行列のできる人気店じゃなくて

          【四国】21歳が生魚嫌いを克服した日

          【スペイン旅行記・後編】グラナダのバルとガウディに恋して

          ※2004年2月のことを思い出しながら書いています。 6日目 セビリア→グラナダ 2日半一緒に過ごしたAちゃんと別れ、Bちゃんと長距離バスでグラナダへ。 この日は街をぶらぶら歩きつつ、昼から夜までバル三昧。 グラナダのバルは驚くことに、飲み物を一杯注文するとタパスが無料で一品ついてくる。何が出てくるかわからないワクワク感があって、ハシゴもしやすいのだ。 最後に入ったお店ではテレビでサッカー中継を流していて、お客さんはビールやワインを片手に大盛りあがり。こちらもいい気分

          【スペイン旅行記・後編】グラナダのバルとガウディに恋して

          【スペイン旅行記・中編】食べて笑って、笑って食べて。

          ※2004年2月の出来事を思い出しながら書いています。 3日目 セビリアでAちゃんと再会 今回のスペイン旅行のきっかけとなったAちゃんは、セビリアで私とBちゃんを迎えてくれた。ルームシェアをしているというお家にお邪魔すると、手作りのスペイン風オムレツを食べさせてくれた。 窓の外を見ると、建物がロの字型で真ん中が吹き抜けになっていて、そこに洗濯物が干されている。面白いなーと思い写真を撮ったら、「そんなの撮らないでよ恥ずかしいから」とAちゃん。確かに。 一息ついたら、近所

          【スペイン旅行記・中編】食べて笑って、笑って食べて。

          【スペイン旅行記・前編】スモデナランハに溺れたい

          ※2004年の出来事を思い出しながら書いています。 Aちゃんに会いに、いざスペインへ。 大学3年か4年のある日のこと、バイト先に新人のAちゃんが入ってきた。 彼女は純粋な日本人だけれど帰国子女で、話すのは英語と関西弁。明るくて堂々としていて人懐こい、とても魅力的な女性だった。 Aちゃんはもう一人のバイトのBちゃんともすぐに仲良くなり、私たちは3人で遊ぶようになった。でもお別れの時はすぐにやってきた。Aちゃんがスペインに留学することになったのだ。 私とBちゃんはスペイン

          【スペイン旅行記・前編】スモデナランハに溺れたい

          【タイ】21歳、初めて海外へ行く。

          ※2002年の出来事を必死に思い出しながら書いています。 どこにでもいる大学生の 初めての海外旅行 大学3年の夏休み、高校の友達と二人で人生初の海外旅行へ行った。 それまでの経緯は全く覚えていないけれど、たぶん「海外行きたいよね」「タイ安いよ」「決まり」みたいなノリじゃないかと思う。 今から22年も前のことで正直ほとんど覚えていないが、残っている写真を手がかりに6泊8日の旅を振り返ることにした。 1日目 東京からバンコクへ バンコクの空港からは送迎バスでホテルへ向か

          【タイ】21歳、初めて海外へ行く。