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【タイ】21歳、初めて海外へ行く。

※2002年の出来事を必死に思い出しながら書いています。

どこにでもいる大学生の 初めての海外旅行

タイ旅行のフォルダを開いたら1枚目がこの写真だった


大学3年の夏休み、高校の友達と二人で人生初の海外旅行へ行った。
それまでの経緯は全く覚えていないけれど、たぶん「海外行きたいよね」「タイ安いよ」「決まり」みたいなノリじゃないかと思う。

今から22年も前のことで正直ほとんど覚えていないが、残っている写真を手がかりに6泊8日の旅を振り返ることにした。


1日目 東京からバンコクへ


バンコクの空港からは送迎バスでホテルへ向かった。
その車窓から見た光景は、今でもしっかり私の心に残っている。

灰色のコンクリートジャングルの中で、SONYやEPSONなど日本企業の看板がとても大きく目立っていたこと。そして所々に、トタンとボロ布で覆われた家が並んでいたこと。

大都会にスラム街。あまりにも強烈な光と影に、言葉を失った。

日本人だらけのホテル到着 どこで買ったんだろ?ウェルカムカップ麺?
まずはタイのビールで乾杯
この後ふざけた写真を撮り合って大笑いした


2日目 バンコク寺院観光(ワット・ポー、ワット・アルン、王宮)


ホテルには日本人男性のグループが多く宿泊していた。若い人もいたが、中年男性が目立っていたように思う。どのタイミングだったか、買春目的の日本人男性が多いことを知り、とてもがっかりしたことを覚えている。

バンコクを代表する古い寺院 ワット・ポー(涅槃寺)
屋根も塔もツンツンしてる
涅槃仏は想像以上に大きくて
足の裏の螺鈿細工が素晴らしかった
手足の角度がとてもタイ

ワット・ポーから対岸にあるワット・アルンへ行くために、ボートでチャオプラヤー川を渡った。

濁流のチャオプラヤー川

ワット・アルンに着くと日本でもお馴染みの顔ハメ看板があったので、迷わず撮影。

これが日本人ホイホイであることも知らずに…

するとどこからともなく現れた人に、撮影代を請求された。指さしたところを見ると、看板には料金らしき小さな数字。日本の常識は海外では通用しないこと、観光客はいいカモにされているということをここで学んだ。

細かすぎて伝わらない写真
今は改修されてもっと綺麗になっているらしい

再び川を渡り、王宮の敷地内にあるエメラルド寺院へ。

今だったらマツケンサンバの衣装を思い浮かべてしまう
どこを見ても金金金
魔除けの鬼も輝いていた

夕方バンコクの街を徒歩で移動していると、渋滞の酷さが目についた。本当に酷い。歩いた方が早い。

停まっている車に声をかけて新聞を売り歩く人も


ホテルに帰ると、肌が汗と排気ガスで黒く汚れていた。ティッシュで鼻の穴を掃除すると、やはり真っ黒になっていた。


3日目 マッサージとニューハーフショー


午前中はタイ古式マッサージを受けに行った。海老反りにされた時に変な声が出たことは覚えている。

その後は街をぶらぶら。道端にはお菓子や果物、花を売る人がたくさんいた。

道端で売られていたお菓子
強烈な看板
果物がむき出しで売られていることに驚く(当然虫がたかる)
大雑把すぎる
食事は基本的に屋台で。麺が美味しい


夜はニューハーフショーを見に、キャバレーMamboへ。未知の世界にちょっとドキドキしたが、日本人向けでお笑い要素も強く、とても楽しかった。

きらびやかな夜の世界
身長が高いからダンスも迫力がある
どすこい
これが私のキャバレー初体験

ショーの後は出演者がロビーで見送ってくれ、金色ドレスの方と一緒に写真を撮ってもらった。間近で見ても本当に美しかった。


4日目 アユタヤ日帰り観光


バンコクから北へ約1時間半のアユタヤへ。ここでの移動はトゥクトゥクを利用した。

この空間にいるだけで楽しい

ガイドブックには、トゥクトゥクのぼったくりに注意と書かれている。当然警戒していると、運転手が私たちにメモ帳を見せてきた。

乗客の感想がぎっしり書かれたメモ帳
「このおじさんは信じて大丈夫」という内容のページを見せられた

「俺を信じろ」とあれこれ見せてくる運転手のおじさん。まあ大丈夫だろうと身を任せることにした。

ワット・ロカヤスタラーム
ワット・チャイワッタナーラーム
写真を撮るのをためらう空気
でもとても絵になる場所
日本だったら立ち入り禁止で外から見るだけになりそう
ワット・プーカオトーン
とてつもなく長い階段を上ったが上らなくてもよかった
ワット・マハタート
なぜかタイの学生から一緒に写真を撮ってほしいと言われる
仏頭を見下ろす位置で撮影しないのがマナー
ココナッツブレスレットを購入
トゥクトゥク運転手セレクトの屋台で昼食
ワット・ヤイチャイモンコン
これにてアユタヤ観光終了

とても暑かったが、トゥクトゥクのおかげで快適に回ることができた。おじさんありがとう。


5日目 市場とナイトツアー


有名な巨大市場、チャトゥチャック・ウィークエンドマーケットへ。

人凄い
山積みのランブータンとロンガン。果物は全部美味しい
アイスキャンディー屋さん

雑貨のお店もたくさん見て回った。買いたいものがあったら値引き交渉をするのが当たり前らしいので、私も挑戦。かなり緊張したけれど、難なく買い物ができた。

夜はナイトマーケットとディナーと寺院のライトアップ見学がセットになっているツアーに参加。レストランの食事内容は何も覚えていない。

ドリアンたくさん
離れたところから眺めただけ


6日目 デパートでお買い物


旅も終盤。バンコクの大きなデパートで買い物をして過ごした。
日本のデパートの店員さん(ゴリゴリの営業スマイルと丁寧な接客)しか知らなかったので、レジの後ろでダルそうに喋ったり食べたりする姿に衝撃を受けた。

レストランで食べたタイスキ


7日目 水上マーケットとローズガーデン


最終日。午前中はバンコクの水上マーケットを訪れた。

ダムヌンサドゥアック水上マーケット
橋の上からの景色
お土産のTシャツが手描きで驚いた

水上マーケットの手漕ぎボートには乗らなかったが、スピードボートなるものに乗った。これがかなりの速さで、ジェットコースター並みにスリリング。私と友達は想像していなかった事態に笑いが止まらなかった。

タイ旅行で一番楽しかったスピードボート
手彫りの技術にも驚いた


午後は観光施設ローズガーデンへ。(現在は違う施設になっている。)

ゾウに乗ることができるので私も乗ってみた
高いし揺れるしで怖かった

ゾウに乗った後は、タイの伝統的な文化を紹介するショーを鑑賞。

タイ舞踊。手の動きが真似できない
ムエタイ。回し蹴りが見ていて気持ちよかった
バンブーダンス。超高速でヒヤヒヤした

最後に賢いゾウたちの曲芸を見て、おしまい。

事故が起きていないと信じたい


夕食はこの旅最後の屋台。安くて美味しいので何度も屋台を利用したが、幸いお腹を壊すことは一度もなかった。辛さは聞けば教えてくれるので、自信がない人は事前に確認した方がいい。でないと辛すぎて食べられないことがある。

テーブル必ず置かれている調味料セット。甘さも辛さも自分で調節できる


おわりに


タイでは特にトラブルもなく、現地の人に嫌な気持ちにさせられることもなかった。程よいカルチャーショックがあって、オプショナルツアーで簡単に観光地を巡ることができるタイは、海外旅行初心者にぴったりの国だと思う。

市場とデパートで買ったお土産


この1年半後、やはり物価の安さと旅行のしやすさから、フィリピンのセブ島へ友人と4人で行った。写真が残っていないので詳細は割愛するが、こちらはグループでワイワイ過ごすにはちょうど良かった。


私のアジア圏への旅行は、学生時代のその2回で終わっている。今度は家族と一緒に、次の国へ行ってみたい。


※ちなみに訪れた場所の名前はひとつも覚えていませんでした。ありがとうGoogleの画像検索。


疲れた人にお茶を振る舞います。