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山羊座15度「病院の子ども病棟にあるたくさんのおもちゃ」
山羊座15度のマーク・エドモンド・ジョーンズのサビアンシンボルは、Many toys in the children's ward of a hospital.「病院の子ども病棟にあるたくさんのおもちゃ」。
ディーン・ルディアは、この山羊座15度のサビアンシンボルを、In a hospital, the children’s ward is filled with toys.「病院の子ども病棟がおもちゃでいっぱいになっている」と言い換えました。
文章の言い回しの違いはありますが、この二つは同じことを言っているといえるでしょう。
ここに「子ども」が出てくるわけは、この度数のドデカテモリーが双子座であるからです。双子座のルーラー(支配星)は水星で、水星の惑星年齢期は7歳から14歳にあたります。
「子ども」を象徴解釈すると、それは未来への可能性ということになり、それが複数形の children 「子どもたち」であるということは、たくさんの未来への可能性ということになります。
しかし、ここでの子どもたちは病院に入っています。つまり、ここに描かれているのは、健やかな状態ではなくなっている未来への可能性ということになります。
このことを考えたときに思い浮かぶのは、「子どもは世を映す鏡」という言葉です。赤ちゃんは、純真無垢な状態で生まれてきますが、その成長過程において、周辺のさまざまなエネルギーを、まるでスポンジのようにどんどん吸収して育ちます。
何らかのバランスが崩れたり病んでいる社会においては、子どもたちという象徴が示す未来の可能性も、バランスが崩れたり病んだりしてしまうことになります。
つまり、子どもたちが生育する環境が健やかな社会であれば、未来への可能性も健やかに育ってゆきますが、そうでない場合は、健やかさを取り戻すための病院が必要になる、ということになるわけです。
このサビアンシンボルの度数である15度を理解するために参考になるのは、タロットの大アルカナの「15.悪魔」のカードが持っている内容などです。15度は、1 + 5 = 6 で、「6」の系列に属す数字になりますので、△と▽が組み合わされてできる六芒星のエネルギーを、その中に持っています。
ここでは、社会△と環境▽や、大人△と子ども▽などの、対極にあるものどうしの統合というテーマを見ることができるでしょう。
山羊座は、よく大人意識のサインと言われます。社会性にフォーカスし続けるために、伸びやかで気ままな自分自身の子どもの要素は、押さえ込んで訓化しようとする傾向があるわけです。
この、自身の中の子どもの要素は、インナーチャイルドと呼ばれ、大人になった人の中に内在しているものなのですが、そのことを理解しなかったり、無理に押さえ込もうとすると、そのインナーチャイルドは不健康になってしまいます。
これらのことから、このサビアンシンボルを活用して行くには、何よりも、自身のインナーチャイルドに目を向けると良いということがわかります。
インナーチャイルドの存在に気が付くことで、それを癒したり、健やかな状態に保って、共に生きることができるようになります。
そして、また、入院している子どもたちには、健康を取り戻すための医療や施術の他に、おもちゃが必要です。
「15.悪魔」のカードが持っている意味の中には、ハマること・夢中になること・愛着を感じることなどの意味があります。おもちゃというものも、このカードが持っている意味の、ハマること・夢中になること・愛着を感じることなどにリンクするものであることがわかります。
このサビアンシンボルの度数である15度は、関係性においてフィットしたものが現れる度数ともいわれています。ですので、自分にフィットしたおもちゃを見つけて行く中に、自身のインナーチャイルドが健やかさを保つヒントがあるということができるでしょう。
インナーチャイルドが健康を取り戻すことで、自分自身や人生の中に、活き活きとしたエネルギーを取り戻すことができるのです。
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