蟹座11度「しかめつらをするピエロ」
マーク・エドモンド・ジョーンズの蟹座11度のサビアンシンボルは、A clown making grimaces.「しかめつらをするピエロ」。
この grimaces という英単語は「しかめっつら」という内容ですが、日本語で「しかめっつら」というのは、眉のあたりにしわを寄せた、不機嫌そうな顔のことを意味します。つまり、このジョーンズのサビアンシンボルにおいては、ピエロはその顔の表情から、苦痛・不快・嫌悪などの感情を表現していることになります。
ここでピエロがやっていることは、言葉による伝達ではなくて、「感情表現」ということができます。この「感情表現」とは、蟹座の持っている象意のひとつである「共感力」に直接働きかける、ひとつの伝達手段ということができます。
しかし、そのしかめっつらをしているのがピエロであることを考えると、単に、苦痛・不快・嫌悪などの感情を表現しているわけではなくて、そこには何らかのアイロニー(皮肉や反語表現)があることが、推測されることになります。