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ステレオタイプ ♋♑

たしか『すずめの戸締り』の映画を見たときだったと思うけど、映画館で『アバター : ウェイ・オブ・ウォーター』の予告編を観て、その映像に圧倒されました。

どうやったら、こんな映像を作れるんだろう!と、感激でした。

それで、上映公開されてまもなく、『アバター : ウェイ・オブ・ウォーター』を、3D映像で観てきたのですが、とにかく、この映画の映像は、すごかった!

それにしても、良い映画って何なんだろうかね~と、この映画を観てきてから、ときどき考えます。

それは、人によってももちろん違うものだと思うけど、ちょっと考えてみた私にとっての良い映画とは、こんな感じかな。

(現代人の私たちの中に無意識のうちに染み込んでいる)神話が、新しく書き換えられる要素を持っている映画。

それを感じることができたのは
● 宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』とか
● アンジェリーナジョリーの『マレフィセント』とか
● ディズニーの『アナと雪の女王』とか。

それと、新海誠監督の『君の名は』や『すずめの戸締り』や『星を追う子ども』とかも、良い映画だと思います。

新海監督の映画には、わかりやすいストーリー的な神話の書き換えは無いんだけれど、そうではなくて、ストーリーとか言葉とかよりも、もっと深いところにある「何か」。そう、それは言葉にはできなくて「感じるしかないようなもの」に、しっかりと触れている作品だよな~と思うのです。

底知れぬ深さがある。そういった意味で、神話が映画の中を流れている感じがします。

神話的な要素が、『アバター : ウェイ・オブ・ウォーター』に全くないか?となると、100%無いわけではなくて。そう、パンドラという存在自体が神話的なわけですし、今回の映画に出てきたクジラみたいな生き物との関係性は、まさに神話的なわけですし。

ハリウッド映画によくある、シンプルでステレオタイプなストーリーが、悪いわけじゃぁないんだろうけれど。

そういえば、実家に居た100歳過ぎまで長生きした祖母が、いつもいつもテレビで水戸黄門を観てるので、「毎回、いつも同じパターンの話で、飽きないの?」って聞いたら、「そこがいいんじゃ」と言っていたっけ。

すこぅしだけ、その気持ちがわかる年齢に、私もなってき始めたようにも思える、今日この頃ではあります。

(2023.01.07)

*星のエッセイ
過去記事を、12サインのいくつかに当てはめて、リライトしています。
題名の横に表記された12サインが、テーマの文章となっています。