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従軍記者から美術展プロデューサーへ〜外国人に優しい日本を作りたい

宮崎県高千穂町のパワースポット 二神神社

ご覧いただきありがとうございます。今泉浩美です。
民放キー局で報道記者、ドキュメンタリーディレクターを20年、美術展のプロデュースを17年。グループ会社の役員を経て海外・国内の美術展企画・コーディネーションをやっています。美術展は”狭いが深い”。経験をさらに深めて今後どう社会に活かせるか。そんな思いを発信していきます。


▶原点は 疑う→ウラを取る→伝える(表現する)

大学卒業後民放キー局で報道記者に。社会部で最初に教わったのは「疑うこと」でした。メディアを疑う、ウラを取る(真偽を確認する)、自分の目と耳で取材したことだけを伝える、伝えたい。それが私の原点です。

▶イラク戦争に従軍取材

1991年の湾岸戦争で、現地に直接の情報源がないが故に「ロイター通信によりますと・・・」「CNNによりますと・・・」などと伝聞でしか伝えられなかったことに違和感を覚え、”自分で取材したことを伝えたい”と、2003年イラク戦争でアメリカ陸軍第3歩兵師団に猛アプローチ。従軍取材のスロットを得て、2003年3月20日夜(現地時間)、クウェートの砂漠で155ミリ榴弾砲が発射される自走式車両の脇から地上戦開戦をライブリポート。その後もバクダッドまでの36日間、米軍と寝食を共にしながら自分の目と耳で得られる戦況と兵士たちの姿を伝えました。

従軍取材中の筆者
クウェート国境を越えてからは寝るのも軍用車両の中
『従軍日誌 イラク戦争・兵士と過ごした36日』
(2003年 日本テレビ出版)

▶ルーヴル、エルミタージュ、ナショナルギャラリーから 「4K de 禅」ー 美術展プロデュース

報道でニュース記者、ドキュメンタリーディレクターを経験した後、人事異動で美術展プロデューサーに。「何かを表現し、伝える」という意味では共通点も多く、意外や意外、ハマりました。
ルーヴル美術館、エルミタージュ美術館、ワシントンナショナルギャラリーなど、世界の美術館と直接交渉をして日本での展覧会を企画、プロデュースしてきました。

パリ ルーヴル美術館

ここでも”見たい””伝えたい”本能が頭をもたげ、「特別展 京都ー洛中洛外図都障壁画の美」(2013年 東京国立博物館)で目指したのは美術品相当の映像作品、裏コンセプトは「4K de 禅」。1年かけて龍安寺の石庭の四季を4Kカメラで同ポジ撮影し、ほぼ実寸大、幅17mのスクリーンにただひたすら投影する”映像作品”を制作しました。

京都 龍安寺の石庭 春
4K映像「龍安寺石庭の四季」の展示
裏コンセプトは「4K de 禅」

▶企画・コーディネーション、アート翻訳・・・美術展を取り巻くエトセトラ


報道と展覧会プロデュースで得た経験をどう活かしていくか。この春から日英仏のアート翻訳を始めます。
展覧会会場や図録の解説文は原文が外国語、しかもアート系の文章はそのまま訳しても日本語としてわかりにくい、ということがままあります。放送記者としての「わかりやすく伝える」「10取材して3書く」というモットーを活かせれば、と思っています。
もちろん、美術展の企画・コーディネーション、海外美術館との折衝などは引き続き行っていきます。

▶日本で外国人が受けるマイクロアグレッションをなんとかしたい


夫はアメリカ人で日本で一緒に暮らしています。我が家の公用語は英語です。
そんな夫が日々感じているのは日本における日本語が話せない外国人の居場所の難しさです。
昨今よく聞かれる「マイクロアグレッション(無意識化の差別)」。性別、国籍、社会的役割などによって悪気はないのに人を傷つけてしまう。夫はそれを日々実感しています。英語で話しかけると相手にしてもらえないどころか、目も合わせてもらえない。言葉の問題では済まない、何か日本という社会全体が持っている外国人に対する空気。
どうすれば変わるのだろう・・・。
どこから何を始めるかはこれからですが、観光客だけでなく外国人居住者にもフレンドリーな日本社会にするために何ができるかを考えていきたいです。

この note はプライベートとしての発信です。現在所属する会社とは関係がありません。ご理解のほど、お願いいたします。





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