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新型コロナは一体何を変えたのか


社会変動をもたらした新型コロナウイルス


もちろんのことだが、令和2年5月21日現在において
収束したという公式発言も一切ないし、
収束した事実というのは全くもってあり得ない。
まず予め、この大前提を念頭に置いて書いておく。

2020年の初頭において、突然謎のウイルスが流行りだし
また急速に世界中に広まるなんて、半年前の人間は誰しも
考えもしなかった。また考えていたとしても、
そのような発言をするならば、キ○ガイ扱いされたのは
当然だろう。
私が半年前の自分自身に出会うことができるタイムマシンを
持っているとする。
今の状況をどうやって説明するんだ?
マスクはなくなる、アルコール除菌もなくなるから始まり
トイレットペーパーは売り切れ続出になる。
東京五輪は延期される、春夏の甲子園は中止になる。
通勤や通学の概念は消え去り、オンラインでの仕事になる。

はっきり言ってこんな事実を伝えることができることは
不可能に違いない。

半年前の私自身ですら「お前はアホか?」とツッコミするだろう。

それくらいこの半年間で世界の日常や常識は覆されたのだ。



とはいえ10年に一回は何かしら起きている



されども、10年に1回、100年に1回と同様のことが起きていることも
看過はできない。
2000年代のミレニアム時代の幕開けとともに、私たちは1900年から99年を越えて、2000年代をいう新時代に希望を見出していた。
そんな中の2001年9月に悲劇は起きた。
米国同時多発テロ事件が起こった。
現在の大学生はわからないだろう。
私はリアルタイムで見ていたのであるが、
まさに映画そのものであった。
映画の中にいるんだよな。
こんなの現実に起こるわけがない、空想上ではあるかもしれないが
理解できない、何が何だか分からない。
そういうレベルだったと思う。
はっきり言って、当時の彼女からも「怖い」というメールも来たし
あぁ、これが現実なんだな。
すごい時代になったんだな。と事実を受け止めるしかなかったのである。



 やはり10年に一度は何かしら起きている




また、2011年3月には、東日本大震災が起こった。
前々からは大地震が起こるだろう、とは言われてきた。
もちろん日本の首都東京でマグニチュード8.0が起こったら?
という、「東京マグニチュード8.0」という
かなりリアルなアニメも作られて流れていた。
そこでも結局はアニメの世界観なのだろうと自分自身を納得させていた
ような節があったような気がする。
そして、東日本大震災が起こった。
日本全国すべてが揺れたと思う。とんでもない地震だった。
遠く離れた場所ですら揺れた。
それは、震度3やら2かもしれないけど。
そして、夕方や夜のニュース映像を見て絶句した。
「なんだこれは…映画の中じゃないのか」と。
不謹慎極まりないことを申し上げて書くと、
津波が異常だった。
これもまた、いままでに理解できないくらいの津波だった。
強固な建物すら小さな箱庭が崩れるように津波という悪魔に飲み込まれて
破壊されていく。
車という1トン〜2トンの物体が玩具のように流れていく。
そんな映像を見ると、こんな映画のようなことがあるのか。
理解できない。何が何だか分からない。
そういうレベルだったと思う。
当時の彼女からは「物資がない」とメールが来たし
これもまた、現実は現実なんだと受け止めるしかなかったのである。
そして、こちらから初めてボランティア活動のような支援を行ったのも
事実である。
さらに追い打ちをかけたのは「福島第一原発事故」である。
当然ながら気が気でなかった。
放射能汚染されると本気で思った。
何が何だか分からなくなった。
この世の終わりと思ったのである。
ちなみにこの3年前にはリーマンショックが起こり、
2年前には新型インフルエンザが流行っていたのである。



ポジティブだけでは何も進化しない



およそ100年前にはスペイン風邪というのが流行っていて
日本人はマスクをしていたらしい。
もちろん当時の医療技術といまの医療技術は桁外れなので
100年前にはとんでもない数の世界中の人間が死んでしまった。
そう思うと、「忘れた頃にやってくる」というのも
まんざら嘘ではないかもしれない。

米国同時多発テロ事件で何が変わったのか。
具体的に見えるものであるならば、
空港の保安検査場の厳罰化に拍車がかかった。
テロという概念が広まった。
もっと挙げていけばキリがない。

また東日本大震災で何が変わったのか。
これもまた、概念のアップデートをするしかなかったのである。
津波というのは恐ろしい。
また「原発」についても議論されることになった。
「未来永劫クリーンなエネルギー」という神話は崩れた。
これもまた事実である。

では、今回の新型コロナウイルスをどう捉えていくのか。
生き残っている我々にはその命題が立ちはだかる。
「収束」を希望として考えて生きていくのか、
「共存」を模索して考えて生きていくのか。
読者の意識は瞬時に判断がついていると思う。
そんな読者でしかこんな端くれの記事は読まない。

もちろん、新型コロナウイルスだけを追っていてもダメである。
他にもいろいろなものが社会変動している。
変わっていくのである。
それにいち早く気付くかどうか。そのアンテナを持ち合わせるかどうか。

何度も何度も言っているが、
「いままでの非常識は常識になる」
このスタンスは変わらない。


では、この辺りで。



北里明日香(Asuka kitazato)


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北里明日香(Asuka Kitazato)
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