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無関心と馬鹿と思考放棄をした人間のツケ


「急激な円安、1ドル135円になったけど…ヤバくない?」
と聞くと「うーん、よくわかんなーい、興味ない」と返ってくる虚しさ。

こんにちは、こんばんわ。
北里明日香です。

とんでもないタイトルですが、とんでもないほど思考放棄をした人間が
増えてしまってどうしようもありません。

HPS(Highly Sensitive Person)みたいな
生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」が市民権を得るようになるくらいの、感受性が豊かになったことは否めません。
デジタル社会において、感受性もエモいもクソも(失礼…)ないのですが、
変に感情だけは研ぎ澄まされたのかと思います。

感受性が豊かになるのは良いことですし
わたしは否定をしません。

それならば、1ドル=135円という危機感にも感受性のアンテナは
引っかかるはずですが、エセHPSさんはそういうことには
気付きません。
自分自身のブランディングとしての属性タグの補強的意味合いにしか
わたしには思えないのです。


■ 信じられないほどの思考力放棄人間が増えた



まぁそんなことはいいとして、
取り返しのつかないレベルで思考力放棄人間が増えていっています。

わたしのバイト先はスーパーのレジなのですが、
4月になって新しい新人バイトさんが来ていたりします。
とある日の夕方でした。
夕方といえばスーパーでも一番混む時間帯。
わたしはレジでバイトといえど仕事をしていたところ
新人くんが店頭のサービスコーナーにやってきました。
うちのところには連絡帳があり、それを読んで
その後、決められた所定のレジ番号のところで
お仕事をするわけです。
もちろん、臨機応変さも求められるので
所定のレジ番号以外で仕事をしても問題ありません。

ところがどっこいです。
当然ながら夕方の忙しい時間だったので、
社員さんもレジで動き回っています。
※うちのスーパーは袋詰め作業もするため
人手不足になりがちです。

そしたら、バイトくんは驚きの行動に出ました。
サービスコーナーから少し出たら、
そのまま突っ立ているのです。

アルバイトとして来て2.3ヶ月。
まだわからないとはいえ、
状況把握くらいはできるはずです。

わたしがそのバイトくんの立場ならば、
できることを考えます。
社員さんが忙しくて指示を仰げないならば、

・端っこのレジを見つけて袋詰め作業をする。
・カートを引いたりする。
・カゴを整理する。
・忙しいのはわかっているけど、
 社員さんに聞きに行く。
・荷物の多いお客様に声を掛けて、
 荷物持ちをして一旦時間を稼ぐ。
などなど、いろいろな方法は考えられます。

少なくともボーッと突っ立っているという
選択肢は考えられません。
案の定、2分くらい突っ立っているのは目立つので
パートさんに「カゴを整理してきて」と言われたようです。
そうしてバイトくんはカゴを整理してきたのです。

ところでそのバイトくんは、
関西でも難関4私大と言われるところに属している学生の人です。
わたしよりも賢いはずなのです。
決して馬鹿とは思えません。
わたしはその難関4私大は落ちましたから、
このバイトくんは通っているのです。
受験勉強という点では合格点なのです。

けれども、状況把握能力や、
自分自身がどう動けばいいのかという
思考力がおそらくなかったと思われます。
今後は経験に基づき修正して行動も変わると思いますが。
たぶん・・・。


■ 思考力放棄は行動や言葉にも出る。


思考力放棄をした人間というのは行動に出ます。
それは上記のとあるお話と同じ意味合いです。
また、思考力放棄をした人間は
考える力が殆ど無い。
すぐに答えを求めたりする傾向があります。
例えば、暗記系の答えについては
すぐにスマホでGoogle検索をかけますので
そういうことについては得意です。
例えば、カナダの首都はどこ?
仮にわからなかったとしても、
Google検索でオタワという都市が出てくるからです。
まぁそれをGoogle検索している時点で
かなりヤバいことですが・・・。
地理の勉強をしていればGoogle検索するまでもない話です。
思考力放棄人間には言葉にも現れます。
「わからない」「知らない」「なにそれ?」
「興味がない」「どうでもいい」
的な感じで、論理的なお話を避ける傾向にあります。
そりゃそうです。
わからない部分はGoogle検索をかけていくなら
話が全然進みません(笑)。
それよりも共感覚性を重視します。
「わかるー」とか「それすごーい」とか
「イケてるー」などなどです。
こういう言葉については非常に曖昧な言葉であり
「わかるー」=「理解している」ということではないことです。
あくまでも「わかるー」=「なんとなく気持ちがわかる」的な言葉であり
情報のシェアに近いものがあります。
また「すごーい」というのは思考放棄の常套句であり
「すごい」=「私にはできないことをやっている、尊敬する」という意味合いではなく、「私にはわからないけれども、とりあえずすごい」
という意味合いのほうが強いと思われます。

つまり、話が噛み合わない。
考えることを放棄しているから、
物事に対する問題点の真意がわからない。
問題発生の時に、原因は何か、要因は何か、
どこに問題点があるのか、
問題解決策はあるのか、どうすれば問題を解決に導き出すことが
できるのか。
こういうことはGoogle検索をしても出てきません。
考える力を養って、一般教養を身に付けた上で
やっと話ができることだからです。


6月1日には就職活動の解禁となりましたが、
ヌルゲーです。なぜなら引く手あまただからです。
数社のエントリーと説明会、筆記試験に面接数回で
通ってしまいます。

■ いまの思考放棄人間を作り出したのは・・・


いまの思考放棄人間を作り出したのは、
社会学で言えば「社会」そのものなのですが、
わたしが考えるには、あまり出したくはないですが、
2012年年末から2022年のいまに至るまでの
政治に問題と原因があるとしか思えません。
彼らは意図的に思考力放棄人間を作り出して
思考放棄させていきました。
教育なども原因のひとつであります。
彼ら(わたし自身も含め)は、思考力を身に付けるような
教育を施されていない、いたとしても殆ど無かったのではないか
そう思ってしまいます。
そりゃそうなのですが、テレビを見ない世代ですし
ネット世代。
テレビを見たところで、「WBS」や「カンブリア宮殿」や「ガイアの夜明け」を見ているとは思えなくて、お笑い芸人のしょうもない番組ばかり見ていると思います。
また、ネットではYou Tubeを筆頭に好き放題に自分自身の好きな
チャンネルを積極的に見ることができる。
嫌なチャンネルや見たくないチャンネルはスクリーニングを掛けることが
できる。
そもそもYou Tubeで勉強ができるのであるという前提を立てれば
学校なんていらないわけなのです。
そうではない、学校は必要ですし、教育こそが国を強くしていく。
技術などは学び舎がないと身につかないわけなのです。


■ 政治家や上層部にいるものがお手本になっている


本当に馬鹿げたことなのですが、
この10年ほどは政治が悪いことをしても
もみくちゃにされてしまうようなことばかりです。
悪が裁かれないような仕組みになってしまいました。
そういうところに関しては、感受性豊かなバカモノは
気づくのです。
上級国民みたいな人間になれば法を逸脱しても
問題ない、というような思考回路となるのです。
またYou Tuberを見ていて、荒稼ぎをしているところも
感受性豊かに見ています。
そういう場合は、You Tuberになったら一攫千金
人生楽勝みたいな安易な考え方となってしまいます。
そんな馬鹿な話はない。
You Tuberの一日は大変です。
想像力を働かせると簡単な話です。
ネタ作りから撮影、撮影後に編集、編集後にアップロード、
どんなターゲット層が見ているのかの分析から
今後の方針並びに、戦略立案などなど。
You Tuberの9割は消えていくのはこういうことです。
個人商店ではやっていけないレベルになっている。
組織的にビジネスとして事務所所属でもしないと
編集支援もなければ、更新頻度もあげられない。
そういうところに関しては、思考力放棄人間は
想像力として、ごっそり抜け落ちているのですね。
だから彼らは安易に「金稼ぎ」を模索する。
ラクして金稼ぎできねーかななんていう思考回路に陥る。

できるわけねぇだろ馬鹿!

そう言ってみたい北里明日香なのでした。

でわ。

2022/06/13
18時52分
北里明日香(Asuka Kitazato)




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