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女の子をエンパワメントする映画について語りたい!

こんにちは。今井です。

私が今日語るのは、女性がエンパワメントされている映画についてです。
ジェンダーやフェミニズムの界隈で話題になった作品がほとんどですが、まとめておすすめさせてください!

映画のポスターをタップすると、ヤフー映画に飛べますよ!

その1 オーシャンズ8 (2018)

「女性はマイノリティではない」

ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットやマット・デイモンなど、超豪華俳優陣が出演したオーシャンズシリーズを、女性キャストたちが新たに演じた作品です。
この作品なくして、女性エンパワメント映画は語れないですね。

「どうして女性版で作ったの?」と思った人も多いと思いますが、それはハリウッドスターが起こしてきた#metoo運動 の次の一歩にこの映画をしたいからだと、私は思ってます。勝手に。

ケイト・ブランシェットは映画祭のウィメンズマーチにて「女性はマイノリティではない」と語っています。
マイノリティは少数派という意味だけではなくて、まあ「力が弱いわけじゃない!だってこんなに多くの女性がいるんだ!」という二つの意味を込めた、行進だったのかなと思います。

この言葉そのものを表した映画!
女性たちが主人公になり、豪快に能力を見せていくんだ!

この映画の何が良いかって、今まで男性だけが独占してきた余裕があって、ワルで、かっこいい、いわゆる「ダンディズム」を女性がやってるんですよね。

それぞれが優秀でありながらも、彼女たちは連携し、ドレスという戦闘服に身を包み、軽快に強盗をしていきます。

この映画においての犯罪を犯罪と定義づける法律やモラルというものは、私たちが生きる世界においての「女性はこうあるべき」「男性はこうあるべき」といった規範と重ねられるわけですが、
フェミニズムにおいてキーワードである「未来の女性たちにはもっと生きやすい世界を」届けるために、主人公であるデビーたちはこの規範を覆していくのです。

ラストの展開も、ザ シスターフッドで心が震えるよ!おすすめです。

その2 シュガー・ラッシュ:オンライン(2018)

「女の子!クール!クール!クール!」

はい。私の本当に大好きな大好きな作品です。
シュガー・ラッシュ一作目も、ヴァネロペの姿が眩しいですが、二作目である今作の方がエンパワメントという点では合っています。
一作目を見ずに鑑賞しましたが、楽しめました。寧ろ、見ない方が楽しめる説ありますね。

アドベンチャーものって、出会うキーマンが男性であることって、とても多いと思うんですよ。

特に主人公が女の子だとそうですね。
何かのリーダーになっているのは、男性であるというイメージが強いし、主人公を導く人というのも、男性であるイメージが、やっぱり根強いんですよね。

まあそれは、いわゆる固定概念でしかなくて、言ってしまえば古臭くて、平凡で面白くないんです。

このシュガー・ラッシュ:オンラインは、出会うキーマンのほとんどが女性です。
それぞれが個性を持って描かれ、生き生きしています。
賢くて、強くて、勇敢で、かっこいいんです。

ぜひ彼女たちの姿を見てほしい!

そしてそして忘れることができない、主人公のヴァネロペ!!
小ちゃくてちょこちょこしていて可愛いんですけど、とんでもないドライブセンスを生まれ持っている天才ドライバーという設定。
この可愛らしい女の子が、眉をひそめアクセル全開でカーチェイスをするシーンは必見です。

SNS上で話題になっていた、プリンセスたちの部屋着姿も、女性エンパワメントの視点から考えることができますね。
ドレスを脱ぎ捨てて、自由に勇敢に。
ヴァネロペは、普通のプリンセスが持つ女性性を持たずしても、プリンセスなので、その点で表現の多様化にも貢献しているし、女の子がみんなドレスを着なくてもいいというメッセージにもとれます。大好きです〜


その3 インクレディブル・ファミリー(2018)

ワーキングマザーとその家族

こう見ると2018年は映画豊作の年でしたね。
インクレディブル・ファミリーも一作目がありますが、この作品だけ見ても楽しめます。

この作品は、母親のヘレンが大活躍なので選びました。みんなかっこいいけどね!特にヘレンがね!良い!

この作品では、男の方が優秀だとされてきた今までの社会をやや批判的に描き、
働こうとする母親とそれを支える家族を描いたヒーローものの映画です。

妻が働いて、自分は家事をするという話し合いをしているときの、夫であるボブの反応がリアルすぎてぞっとしますよ。

映画としても、迫力もあり、ストーリーの展開も早く見やすいです。是非。


その4 マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015)

父権社会への怒りと希望への一歩!

こちらもフェミニズム映画として、かなり有名ですね。
フェミニズムの監修が入ったことでも有名で、
フェミニストの方々の中でも、自らのバイブルとしている人もいます。

私は、現在大学の授業でクィア・スタディーズを受講しているのですが、その先生もオススメしていました。

さてこの映画は、男性中心社会がデフォルメされて批判的に描かれており、その異常さは、日常で感じた嫌悪感と相まって、とてつもなく胸糞が悪いです。
女性であるフュリオサが、性奴隷のようになっていた女性たちを連れて逃亡していく話なのですが、
そこで描かれる迫力あるアクションと、女性たちの葛藤、そして連携が見所です。

強者の言いなりになれば、それ以上傷つくことはない。だけど、なぜ歯向かうのか?

フュリオサ(シャーリーズ・セロン)は、ザ 強い女性ヒーローで、
この映画を見れば、誰しもが憧れてしまうような存在!
彼女の存在自体が、女性をエンパワメントしています。


その5 キャプテン・マーベル (2019)

「もう好きにはさせない」

出ました〜
私のマイヒーローを挙げるとするならば、
絶対に絶対にキャプテン・マーベルですね。

DCのワンダーウーマンと比べられることも多いこの作品ですが、反差別的な意味合いが強く、エンパワメントという点で優れているのは、断然こちらの作品です。

自らの置かれていた境遇の悲惨さを知ったときの絶望や怒りの感情を丁寧に描いた映画でもあります。

「お嬢ちゃん」「女はもっと笑え」「それは男のもの」「感情的になるな」
今まで私たち女性が言われ続けてきて、積み重なった数々の屈辱を抱きしめ、
吹き飛ばしてくれるような超良作です。
絶対見て!

ちなみに私は、マーベル作品をガーディアンズオブギャラクシーシリーズしかみてませんでしたが、大泣きして楽しみました。
そのあと、MCU作品を全部イッキ見したくらいはまりました。

エンドゲームなどのアベンジャーズシリーズも、女性ヒーローの描かれ方が感動的ですので、是非見てみてください。


その6 オーバー・フェンス (2016)

その壁を超えていく

邦画も少し紹介します。
邦画は洋画ほど、女性をエンパワメントした作品は少なく、あったとしても緻密に練られているものな少ないように感じます。

このオーバー・フェンスは、蒼井優演じるサトシの、滑稽で繊細で眩しい姿が良いです。
オダギリジョー演じる白岩との口論の場面での、サトシの台詞は曖昧さがありながらも、女性の生きにくさについて的を射ています。

出会えてよかったキャラクターNo.1です。

サトシは生きづらさを集めたようなキャラクターですので、彼女が鳥のように自由に飛び立ってくれることが、私たちの救いになります。
しっとりしたいときに。どうぞ。

その7 勝手にふるえてろ (2017)

これ絶対私の話だろ!!!

女性をエンパワメント?とは少し違うかもしれません。
が、綿矢りさと大九明子の女性の描き方が秀逸すぎる!!

ラブコメで、演出もかなーりぶっとんでるんですけど、主人公ヨシカのリアリティがあるんですよね。
今のところ見たって言っていた友人全員が、「あれ!私のことわかりすぎだよ!」と興奮していました。
私自身も、「私の話だろ!」って思って恥ずかしくなりました。

ヨシカの自由だけど、繊細で、面倒くさい行動が最高に面白いので、
疲れたときにもおすすめです。

その8 離ればなれの花々へ【21世紀の女の子(2018)】

「いつの日か必ず生まれる、わたしたちの娘へ。」

ラストです!
短編!
今や若手監督の代表ともなった山戸結希がプロデュースをした、短編オムニバス形式の21世紀の女の子にて、山戸結希本人が監督した作品です。

21世紀の女の子というプロジェクト自体も、女性をエンパワメントすることを目的としたものであり、
私も監督公募に応募しました。

台詞が詩的で初めは頭の中に渦巻いて混乱するのですが、だんだんと急き立てられて台詞が飛び交っていくうちに、
山戸結希監督が言わんとしていることが心の中に染み込んできて、涙が止まらなくなります。

離ればなれになった私たちがいつか出会えるように、私は映画を撮り続ける。
私もそういった思いで、映像に関わり続けています。

映画は広告やドラマとは違い、作品それぞれが後世に残っていくものです。未来の女性たちのために手紙を書いて希望を託すように、私たちは私たち自身を愛し、映画を撮り続けます。

映像も淡くノスタルジックで美しいです。
山戸さんのこのエッセイにも、心を震わせました。ぜひ。

ということで、今日は8つの女性をエンパワメントする映画を紹介しました!

これからもっともっとこういった映画を見ていきたいし、私自身でも作りたいな。

おススメの映画があれば、教えてください。
読んでいただきありがとうございました。

今井友梨

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