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●スペイン語を一言も知らなかった私が、海外カンパニーと出会ったはなし・前編●
皆さまこんにちは!今井夢子です。
そもそもなぜ私がSENNSA TEATRO LABORATRIO(以降SENNSA)と出会ったのか?
我ながら行動力全開の、出会いのエピソードをお話したいと思います。
2018年の6月より、私は「本場パリのレビューショーを知りたい!そして体が動くうちにもっと身体表現を学びたい!」というおおざっぱな理由で、パリに留学に行きました。
30代に突入するということもあり、今一度自分と演劇を見直したい、などという青い想いも抱いておりました。焦っていたんですな・・・
留学といってもビザはワーキングホリデービザで、色々なワークショップを回ったり、レビューや作品を見まくったり、という活動でした。
その中で、「フランスに来たならこれは外せない!」と足を運んだのがアヴィニヨン演劇祭。
世界有数の演劇祭です。
期間中、私は別の街での合宿ワークショップに参加していたため、アヴィニヨン演劇祭に滞在できたのは週末の一泊二日のみ。時間はかなり限られていました。
街中のあらゆる劇場で信じられないほどたくさんのパフォーマンスをしている中、ろくに読めないフランス語のポスターをみて「面白そう!」と当てずっぽうに見た3作品のうちの1作品が、今私がリハーサルをしているSENNSAの作品「DEAD HAMLET」だったのです。
「ハムレットなら話もよく知ってるし、フィジカルシアターって書いてあるから、言葉わかんなくても大丈夫だろ!見よっ!」
ぐらいのノリでした、正直。
ここでも私の行動力とポジティブが発揮されてたなと思います。
「ええ、フランス語のポスター読めないし、どこに入ったらいいか分からないから止めとこうかな・・・面白くなかったら損だし・・・・」
などと思っていたら、彼らの作品を見ることはできなかったわけです。
そしてこれが!
これまたもう!
大当たり!
高い身体性と、計算された演出効果、そして俳優の内から静かにあふれてくるようなエネルギー、突然爆発する動物的なエネルギー・・・・そこはかとなく漂うアングラ感・・・
観劇中終始、かっこよすぎて泣いたり笑ったり大忙しの体験でした。
終演後、興奮のあまり、舞台上を片付けているカンパニーメンバーに感動を伝えたくて交流を試みるも、興奮のあまり英語もフランス語も全く出て来ず、「Thank you very much!」ともはや昨今4歳児でも使いこなせるであろうワードのみを残して、退散。
その後、カンパニーのFBページをフォローしていたのです。
「いつかもし彼らのワークショップを受けられるような機会があったら、行ってみたい」という淡い期待のもと。
そして3か月後!
週末ワークショップのお知らせが、私の手元に舞い込んできたのでした。
私は、パリからわざわざスペイン・セビージャまで、SENNSAのワークショップを受けに行くことにしたのです・・・・
続きます。