お母さんについて
一人暮らしを始めてすぐは手続きと必需品の購入で忙しく大変でした。
部屋が広くないので荷物は必要最低限の物と母が用意してくれた段ボール一つです。
結果から言うと
この段ボール一つに何度も救われました。
段ボールの中身はトイレットペーパー、タオル、洗剤などの消耗品が詰まっていました。
他に肉を切る用のハサミなんてのもありました。
自分は消耗品を引越してから買おうと思っていたのですが、トイレットペーパーの必要性を忘れていました。
引っ越した日は疲れてすぐ寝てしまったのでこれには助けられました。
後は肉用のハサミです。
これは自炊をする自分用にカスタムされた一品ではないでしょうか。
狭い台所想定しての選択です。
自分はこのハサミを使って料理している時少し泣きそうになりました。
母が自分に必要な物を考えて荷造りしてくれていたからです。
自分はたとえ親と子であっても、他人を理解するのは難しいと思っていましたが考えが変わりました。
達人を見抜けるのは達人だけ
自分は父の凄さに目が行きがちでした。
仕事の肩書や、労働時間、手際の良さ
今思えば男性的な価値観だったかもしれません。
一人暮らしをして始めて母の凄さが分かりました。
母は消耗品の管理に掃除に料理だけでなく服の修理なども出来ました。
自分にその能力が無いから凄さが分からなかっただけです。
母の凄さに気付くのが遅すぎた
一人暮らしをすると決めてからずっと考えていたことがあります。
親は平均寿命で考えれば後30年以上生きます。
しかし、実家を出た瞬間
親に会える日数は一気に減りました。
会える日の合計は後1年あるかないかぐらいではないでしょうか?
意識がしっかりしている期間はもっと短くなります。
これを読んでくれた実家暮らしの人は、まだその凄さが分からないと思います。
でも言っておきます。
今思っている5倍強は凄いと思っていいです。
それぐらい見誤っています。
そして、実家を既に出ている人も親にありがとうと言っておいても損はありません。
恥ずかしかったですが、自分はすぐに親へ感謝を伝え一緒にご飯へ行きました。
親が急に倒れても後悔したくありませんでした。
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