IMAGINARIUM KATSUHIRO YAMAGUCHI 2006-2014 著者:山口勝弘 編集:田村敦子 ブックデザイン:小林元 発行所:絶版書房 2014年10月10日 初版本 ソフトカバー、80ページ サイズ:18.2 x 12.8 cm(厚み0.8 cm) https://imaginarium.thebase.in/items/28698350
池の上に浮かべた船の上の金屏風の上へ月光によるPhoenix=不死鳥の舞を投影する。この幕開けからいよいよ満月の光が金閣と周辺の錦秋の景を浮かび上がらせる。その瞬間、空間に宇宙の音色が響き渡る。幽幻の極みの演出である。 ©️Katsuhiro Yamaguchi
山口勝弘は78歳の時点で、これまでに実現しなかったプロジェクトも含めた「4つのプロジェクト」を、想像(IMAGINATION)の中に存在する計画として発表しようと試みました。 山口勝弘はプロジェクトの流れを「計画→実現→社会的確認→予像→残像→保証」と捉えていた点も興味深く思います。 このような思考の軌跡は、これから活躍する若い世代のアーティストやキュレーターにとっても参考になるのではないでしょうか? 以下、本書より引用 Four Virtual Projects 1
Four Virtual Projects 金閣寺プロジェクト 月と金閣を愛でる会 音の気配 武満 徹へ ヴィトリーヌを科学する 友人の詩集と私の鏡の本 イカロス 幼年時代 思い出すままに 父と東郷青児(1) 父と東郷青児(2) 子供の頃の夢 西脇順三郎と瀧口修造 瀧口修造と映画 実験工房の仕事と舞台公演 「夜の会」から「世紀の会」へ 「ビデオひろば」のスタート ニューヨークでのオノ・ヨーコさんとの出会い 三島由紀夫さんとのこと ヨーロッパからニューヨークへ オーロラの