マガジンのカバー画像

蒐集家、久遠に出会う

24
馴染みの小料理屋「七分咲き」に集まっていた蒐集団体「早二野(はやにの)」のもとに、謎の荷物が届く。中に収まっていたのは科学の発展した異世界を発祥とした高度な知能を持つ人造人間・久…
運営しているクリエイター

2024年5月の記事一覧

蒐集家、久遠に出会う 第二章 一、国蒐構は止まらない

前の話へ 第一章一話へ  年の瀬が迫ろうが、国際蒐集取締機構の人間に予断は許されない。二…

芳更悠季
6か月前
4

蒐集家、久遠に出会う 第二章 二、久遠研究所

前の話へ 第一章一話へ  二条元家の起動を見届けた日の夕方、椛は「七分咲き」のカウンター…

芳更悠季
6か月前
1

蒐集家、久遠に出会う 第二章 三、思い通りにならない久遠たち

前の話へ 第二章一話へ 第一章一話へ  完成から二日が経っても、久遠の二条元家は生前と全…

芳更悠季
6か月前

蒐集家、久遠に出会う 第二章 四、所員たちの願い

前の話へ 第二章一話へ 第一章一話へ  何とか姫路と彦根双方に話を付け、椛たちが久遠研究…

芳更悠季
6か月前

蒐集家、久遠に出会う 第二章 五、技術の行き先

前の話へ 第二章一話へ 第一章一話へ 『確かに姫路さんの言う通り、職人不足は深刻な問題で…

芳更悠季
6か月前

蒐集家、久遠に出会う 第二章 六、久遠はいずこに

前の話へ 第二章一話へ 第一章一話へ  なかなか寝付けなかった夜も過ぎ、姫路は起きてすぐ…

芳更悠季
6か月前
1

蒐集家、久遠に出会う 第二章 七、居候新たに

前の話へ 第二章一話へ 第一章一話へ  昼を回ったころ、椛は重くなった買い物袋を抱えて家路を進んでいた。やはり刑部姫が急にいなくなったのは寂しい。少し前なら、こんな荷物運びなど任せておけたのに。また誰かが家の手伝いをしてくれないか思って息をつき、通りすがりの公園にあった時計が目に入る。  今ごろは昨夜の約束通り、姫路と彦根が会ってちゃんと仲直りを果たしているだろうか。そういえば久遠の二条を渡すなど言っていた気もする。結局何も良い案を出せなかった無念が顔を覗かせて打ち払い

蒐集家、久遠に出会う 第二章 八、二条元家は人を避け

前の話へ 第二章一話へ 第一章一話へ  結局日記から探った二条にゆかりの地を探っても、肝…

芳更悠季
6か月前
1

蒐集家、久遠に出会う 第二章 九、分からない世界

前の話へ 第二章一話へ 第一章一話へ  時々人が慌ただしげに通り過ぎる廊下に備えられた長…

芳更悠季
6か月前
2

蒐集家、久遠に出会う 第三章 一、もっと気楽に

前の話へ 第一章一話へ  その男は病室のベッドから身を起こし、広い窓の外をどこともなく眺…

芳更悠季
6か月前

蒐集家、久遠に出会う 第三章 二、速報

前の話へ 第一章一話へ  年が明けて三日目になり、椛は朝から雑貨屋を開けた。ずっと昔に母…

芳更悠季
5か月前

蒐集家、久遠に出会う 第三章 三、友の隠し事

前の話へ 第三章一話へ 第一章一話へ  西日によって深い影の出来た久遠研究所の前で、彦根…

芳更悠季
5か月前
2