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新米PMの挑戦記 第1回 「PMってなんだ!プロダクションマネージャーのリアル」
1.自己紹介とPMへの道のり
はじめまして!IMAGICA IRISのPM(プロダクションマネージャー)のよもぎです!
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このPM奮闘記では、PMかけ出しのわたしが日々の学んだり、チャレンジする様子をお届けします!
今回のテーマは「PMのお仕事について」です。
私がPMになった経緯とともにPMの仕事の全体像を掘り下げていきます。
私は元々印刷会社の新規事業で動画編集、オンラインセミナー配信スタジオの裏方をしていました。経験を積むにつれて、映像業界でより本格的な仕事に携わりたいと思い、ご縁があってIMAGICA IRISにPMとして入社しました。
入社してもうすぐ一年でまだまだ学ぶことが多いですが、少しでも良い動画制作を目指して精進しています。PV、MVなど世界観やコンセプトが込められた映像が好きなので将来的にはそのような仕事に関わることが目標です。
これまでは印刷会社で一人で業務を回してきましたが、より多くの人と関わりながらプロジェクトを動かす立場で、自分のスキルをさらに高めたいと思い、PMの道を選びました。
しかし、実際のPMの仕事は予想以上にやることがたくさんあったり、関わる人が多いほど思うようにいかないこともあります。
この連載ではそんな経験からを通して映像の裏側をお伝えし、PMの面白さと映像作りの難しさを皆さんに知ってもらえればと思います!
2.PMの仕事とは
①PMの仕事について
PM(プロダクションマネージャー)は、案件の制作進行管理を担当しています。
主にスケジュールと請求の管理、キャスティング・技術スタッフなど外注先との連絡、案件に必要な資料の作成など案件をスムーズに進行させることが役割です。
そのためにスピード感を保ちつつ、正確に業務をこなさなければいけません。
また先述したようにPMは多くの人とやりとりする立場にあります。
弊社では大規模から小規模なものまで様々な案件をご依頼いただきますが、いま私が担当している撮影の小規模な案件ではこんな人たちと働いています。
【社内】プロデューサー(全体統括担当)、ディレクター(制作担当)、
【協力会社】撮影部、美術部、衣装部、メイク、
【その他】スタジオ、ロケバス、お弁当屋さん、(案件によっては警察などと申請のやりとりもします)
これだけの人たちと、連絡や資料のやりとりが山ほど!正直、けっこう大変です(笑)
PMにはこのような案件に関わるたくさんの人々に情報を正確に伝達する力や細かい気配りが求められます。
初めて業務の詳細を聞いた時は「やることも関わる人も多いのに1人で回せるのか?!」と恐怖に慄き、「PM案件は同時に月4件対応するのが最終目標」なんて言われた時はひっくり返る思いでした。
②コミュニケーションの重要性
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PM(プロダクションマネージャー)は情報を伝える時もその伝え方ひとつひとつに気をつけないといけません。
ある時外部連絡で意図せず心象が良くない伝え方をしてしまったとき、ディレクターに
「各部署と連絡するときは基本的に正直ベースで状況を話して相談するというスタンスでいたい。そして相談に乗ってもらうには日々のコミュニケーションが大切」
と教えてもらいました。
それを聞いて単に情報を伝えるのではなく、関わる人々と信頼関係を築いて一緒に案件を進めていかなきゃなと感じました。そのために、日々の何気ない雑談や情報の伝え方などにも気を配りながら関わっていこうと思いました。
③現場での役割と影響力
またPMは現場で一番動き回る立場にいます。撮影現場を仕切るので、PMの雰囲気がその場の士気に影響を与えます。なのでいつも撮影現場では緊張が解けない状態にいます。
私のレギュラーの現場では「挨拶」といって撮影前に全員順番に自己紹介をします。初めてその仕切りを任せてもらった時、周りを伺いつつも明るい雰囲気になればと思い「いい天気なので気分もアゲアゲでいきましょ〜!」と締めくくりました。
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3.PMの重要性と将来の展望
こうしてみるとPMの影響力は意外と大きく、制作を行うディレクターが案件のボスだとすれば、制作進行管理を行うPM(プロダクションマネージャー)は「裏ボス」といっても過言ではないと思います。
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案件を掌握する勢いで、社内外と連携して業務を進めたり、自信を持って堂々と現場を仕切るPMはクライアントからの信頼も高くなります。
PMは多くの人々と業務のなかでスピード感や正確さ、細かい気配りが求められる仕事ですが、裏を返せば映像制作のベースを作っていく重要なポジションです。
みんなが気付かないうちに密かに案件の糸を引いていた裏ボス…に自分もなれるように精進していきます!!
次回予告
キャストオーディションの裏側で何が起きていたのか? 緊張感漂う現場、才能を見極めるディレクターの審美眼、そして挑む者たちの情熱。映像の命運を左右する最も重要な仕事、キャストオーディションの舞台裏を大公開! 次回『PM奮闘記』「運命の選択 〜画面を支配するのは誰だ!?〜」。お見逃しなく!