金子隆一さん
金子隆一さんが逝去された旨を昨晩知った。
衝撃を受けた。彼のいない日本写真界、どうなっちゃうんだろう。
取材させていただきたい内容が最近重なってきているので、改めてお会いしたいと思っていたところだった。端くれの私に対してもいつもフェアに接してくれた。
いつも当たり前の存在、みんなの生き字引のような存在、作家に光を与えるような存在、仏のような存在。
ダンディーな金子さん、周囲の人々には、いつも良いことばかりではなかっただろう。
けれど、あまり接点のなかった自分にも、本当にショックだ。喪失感を言葉で表せないほど。日本の写真史・写真集史において、彼しか知らないこと、彼だけが感じ取っていたこと、たくさんあるだろう。貴重な文化遺産が失われたと思う。いまできることは、たくさん与えてくれたという事実に感謝することかもしれない。