勝手な推察が展覧会をつまらなくさせる
先日東京国立近代美術館で眠り展をみてきた。
眠りをテーマに同じ独法に属する美術館のコレクション作品を集めた展覧会である。出会ったことのない作品を見る機会もあったが、正直あまりピンと来なかった。
一番ピン来なかったのは、各章の冒頭でゴヤのエッチングが紹介されていることである。もしゴヤを切り口に据えるのであれば、テーマや構成をよりシャープにすべきでないか。なぜゴヤなのかよくわからないまま、展示構成の核を握っている様相なので、やっぱり美術って欧米目線で動いているんだろうな、とかそんな気持ちにさせてしまう。残念だ。