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連載(83):人類の夜明|まどろみの中で「順応性のある心」

この記事は『かとうはかる(著)「人類の夜明」』を連載しています。

順応性のある心

物質は順応性があるといわれる。

たとえば空気の汚れたところに住むと、鼻毛がよく伸びるし、砂漠地帯に住むとまつげが長くなる。

だがどんなに順応性があっても、物質には限界がある。

当然、物質は質量を持ち一定の空間を必要とするから、同時に二つの物が一つの場所を占拠することはできない。

つまり、それだけ物質は不自由なのである。

それに対して心はどうだろう?。

心は空間を占拠しないし、どのようにでも伸び、どのようにでも広がる柔軟性を持っている。

しかし反面、使いようによっては狭く、細く、小さくなる厄介なものでもある。

もし、心を小さく使ったらどうなるだろう?。

摩擦を生じさせ、たちまち争いを引き起こすだろう。

逆に広く大きく使ったら、どんな争いも克服してしまうだろう。

だから我々は、どうしても心の修行が必要になってくるのである。

『戦争と平和』これは一重に人の心の使い方いかんにかかっているのである。

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