見出し画像

連載(63):人類の夜明|宇宙の法則「質量保存の法則(エネルギー保存の法則)」

この記事は『かとうはかる(著)「人類の夜明」』を連載しています。

質量保存の法則(エネルギー保存の法則)

・黄燐を入れたフラスコを秤に掛け、次に中の黄燐を燃焼させます。

そうすると、燃焼し終わった後のフラスコ内には五酸リンに姿を変えた燃え滓が残ります。

しかし燃焼後の重量には、少しも変化は起きていません。

・リチウムに水素イオンを高速度で衝突させると、リチウムの原子核が壊れ二つのへリウムの原子核ができます。

この二つの原子核を加え、リチウムと水素原子核を加えた質量と対比してみると、ヘリウムの質量が少ないという質量保存の法則に反する結果が出てきます。

しかしこの異常な現象も、アインシュタインの相対性理論で決着がつきます。

つまり質量が少なくなった分、エネルギーに変換されたのです。

消えた質量をm、発生したエネルギーをE、光の速度をcとすると、次の方式が成り立ちます。

アイシュタイン


これによってエネルギー保存の法則が成り立つのです。

要するに質量保存の法則は、エネルギー保存の法則でもあったのです。


物質はこのように、エネルギーが同居しているのです。

質量は計量すればその存在を知ることができますが、エネルギーは人の感覚で捕えることは不可能です。

しかし、すべての物質がエネルギーに変換できるところから、その存在を知ることができるでしょう。

私たちの意識エネルギーも目には見えないが、同じように肉体に同居して行動を共にしているのです。

※意識はエネルギーの一種であり、エネルギーはまた意識の一種である。

その意味では、意識の充ちた状態が宇宙と言えるのである。

(つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?