連載(99):人類の夜明|まどろみの中で「国民はこれ以上の繁栄を望んでいるのか?」
国民はこれ以上の繁栄を望んでいるのか?
『あなたはこれ以上の繁栄を望んでいますか?』
との問いを、一度国民にしてほしいものである。
おそらく『もう必要ない!』との答えが返ってくるだろう。
もしまだ望む人がいるとしたら、物質が幸せをもたらすと錯覚している人たちだけであろう。
多くの人は、物質に囲まれて生活することに辟易しているはずである。
といっても、我々はもう、どうすることもできない。
なぜなら、一度転がり出した資本主義経済にストップをかけることは、坂道を下る特急列車に、ブレーキをかけるようなものだからである。
もし急ブレーキをかければ、乗っている全員が大怪我をするのは目に見えている。
しかしこのまま進めば、電車は断崖絶壁から落ちて、間違いなく全員即死してしまうのである。
死ぬよりも、怪我の方がましではないか?。
その勇気を持とうではないか・・・?。