幻の黒ブドウから造られる、イチゴのような香りの赤ワイン【シャトー勝沼 アジロン】
ワインの魅力の1つはその香り。
ワインの香りの特徴から、「このワインは寒い場所でできたブドウを使ったのかな?」、「潮の香りがするから魚貝類と合わせて飲もう」といったことも想像できます。
今回ご紹介するのは、山梨県勝沼で古くから栽培されているブドウ「アジロンダック」を使ったワインです。
「アジロンダック」は、巨峰やマスカットよりもさらに甘く華やかな香りが特徴。
実が黒くなってくると、風に乗って遠くまでその香りがしていたそう。
食用品種として重宝されていましたが、山梨県勝沼でしか栽培されておらず、また、実が落ちやすく栽培が難しいため、一時期は「幻の黒ブドウ」と呼ばれていたそうです。
近年ではこの品種を絶やさないようにと、新たに栽培を始める農家さんも出てきて、ワインの味わいも、甘口から辛口まで様々なものが造られるようになりました。
アジロンダックから造られたワインは、香りは正にアジロンダックそのもの。
一瞬でそれとわかるほどの華やかさで、部屋の中でボトルを開けると部屋全体がアジロンダックの香りになります。
実はいまでやでは、シャトー勝沼さんにお願いして、アジロンダックを使ったオリジナルワイン「シャトー勝沼 アジロン」をずっと造ってもらっています。
一番右がシャトー勝沼の社長 今村英香さん
上に書いたようなアジロンダックらしい香りはもちろんありますが、オリジナルで造ってもらっているのはお食事にも合わせやすい辛口タイプ。
華やかな香りからはイメージしづらいかもしれませんが、青魚との相性は抜群なんです!
お刺身はワインにはなかなか合わせづらいと言われていますが、シャトー勝沼のアジロンは、鰯や鯵のお刺身、そして〆鯖にもぴったり。
騙されたと思って一度ぜひ試していただきたい組み合わせです。
こちらのワインは毎年フレッシュな状態でリリースしていましたが、2020年はコロナの影響もあり、無理やり販売するよりは一度実験的に一年間寝かせてみようということになりました。
とにかく香りがフレッシュなワインなので、寝かせてみたらどのようなワインになるかと思っていましたが、熟成させてものを飲んでみたところこれが大正解!
華やかな香りはそのままに、寝かせたお陰で味わいは落ち着いて以前よりも丸く深みがあり、フレッシュな状態よりもしっかりとワインになっていました。
印象的なラベルは、美術家の望月通陽さんが、アジロンのワインの味わいをイメージして描いてくださったもの。
ブドウの耳飾りをした少女が描かれていますが、この絵の通り、ちょっと背伸びして飲みたいワインです。
【シャトー勝沼 アジロンはこちらでお買い求めいただけます】https://www.imaday.jp/c/wine/5066