
おもろい都市生活の条件
狭いエリアの中、つまり「徒歩圏内」に、パン屋があり、喫茶店があり、カフェもあり、ケーキ屋や和菓子屋があり、本屋があり、金物屋があり、クラフトショップがあり、楽器店なんかもあり、画材屋があり、うどん屋があり、定食屋があり、寿司屋や居酒屋があり、謎の店があり…
それなりに長い年月、個人が経営していて、それぞれがそれぞれ個性を放ってて、なんか味わい深い。
ケバケバしくて品がないあるいはデザイン性の極めて低いプリント看板が溢れていることもなく、そのエリア全体にのんびりとした新陳代謝があり、チェーン店の比率は低く、どの店もボロ儲けしてなくても、なんとなく経済が回ってる感じがある。
私が「都市生活」に求めるのはこれなんやわ。こういう都市は規模に関わらず、訪れて楽しい。そういう意味で、豊橋は合格。浜松はごめんやけど不合格。浜松は、どこを歩いても私が理想とする都市生活は存在しない。ていうか歩ける距離に上記のような店が集まってない。あったとしても、バラバラに点在してるので、それを「都市の生活圏」として認識できない。
当たり前やけど、ショッピングモールは都市やないんよ。中を歩いたところで発見もなければ面白みもない。ハリボテのテーマパークと変わらへん。
なお、うまいパン屋あるいは老舗のお菓子屋(和洋問わず)、マトモな本屋はかなり重要な指標。あと、これがある町には絶対、良質な喫茶店またはコーヒーを楽しめる店がある。要するに、文化と知性があるかないか。
逆に、これが徒歩圏内に揃ってない町はあかん。
あくまで私の感覚やけどね。