とんかつのお話……に見せかけて
ソースのお話。
本日のお夕飯はトンカツでした。
私はトンカツはソース少なめ練り辛子多めにして食べるんが好きです。何なら練り辛子に塩味ついとったらソース無くてもかまへんくらいです。けどソースの準備は必須!だってキャベツにかけたいんやもん。もちろんソースはトンカツソース、ちょっとばかりどろソースもあるとよけいに幸せ。
よく言われる関西の人の特徴そのままに、私の実家や祖父母宅にはお好みソース、たこ焼きソース、トンカツソースにウスターソース(2種類)、ほんでどろソースにBBQソースもありました。
混ぜてつこたり、好みの関係や味付けの関係で名前とは別のものに使うこともあったけど、基本は名前の通りに使てました。
ちなみに我が家ではお好み/たこ焼きはパロマ、トンカツはヘルメス、ウスターはヘルメスとヒシ梅を愛用しとります。
ただこれが私にとって“普通”のことやったので、『ソースにこだわってる!』といった意識は全くありませんでした。
結婚前、私が関東方面に嫁ぐと言った際、生まれも育ちも東京の父は「向こうは中濃ソースしかあらへんで。肉と言えば豚肉やしな。」とバリバリの関西弁で言い、ソースを持っていくことを勧めてくれました。
そんなアホな。昔ならいざ知らず、今はネットででも何でも買える時代。スーパーも関西と関東でそんな違いあらへんやろ。
……と思っていた当時の私に言いたい。
「ほんまに売ったあらへんし持ってもいはらへんで。何なら天かすやお好み焼き粉、たこ焼き粉もあんま種類あらへんで。」と。
今日も実家から送ってもろたヘルメスのトンカツソースをトンカツにかけながら心の中で問う。
何で中濃ソースだけで済まそうとするんや、と。